ラック列単位の冷却がデータセンターの冷却効率を上げるホワイトペーパー

最新のIT機器は消費電力が大きく、変動しやすい。そのため、データセンターの部屋全体を冷却する方式は可用性を低下させる可能性がある。より望ましい冷却システム設計について解説する。

» 2006年09月14日 09時50分 公開
[ITmedia]

 データセンターのIT機器の消費電力量は、ラック1本あたりピークでは20kW以上にもなる。このようなラックを大量に収めたデータセンターでは、空気攪拌を用いた部屋全体の冷却は十分な機能を果たすことができなくなっている。この課題に対処するのがラック列単位による冷却だ。

 ラックの冷却システム設計には、ラック列単位で冷却する設計と個々のラック単位で冷却する設計がある。列単位による冷却では、空気流通路の長さを短くでき、ファンの消費電力量を抑えることができる。また、フリーアクセスフロアをなくすことができるため、床の耐荷重性が向上し設置コストを低減できる。一方、ラック単位による冷却は、特に高密度なサーバを冷却するのに最適だが、大量の空調設備が必要になるという欠点がある。

 ここでは、部屋、ラック列、ラック単位の冷却構成をそれぞれ評価し、ラック列単位の冷却の利点などについて説明する。

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