Gentooインストール体験記Super Review(2/4 ページ)

» 2006年09月25日 11時07分 公開
[Joe-Barr,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

GentooのIRCリソース

Gentoo 2006.1 LiveCD

 Freenode上にある約120のGentoo専門チャンネルの1つ、#gentooは参加者の多い人気チャンネルで、Gentooのインストールと使い方を知るのに役立つ非常に有益なIRCリソースだ。通常は900を超える人々がこのチャンネルに参加している。その中には知識が豊富で頼りになる心優しい人々がいて、初心者のために自らの時間を割いてGentooに関する手助けをしてくれる。

 #gentooチャンネルで(最小構成インストール用の)LiveCDによるインストールが済んだ後のインストールの継続方法を尋ねたところ、 Gentoo 2006.1LiveCDマニュアルを参照するように指摘された。このマニュアルの中の数ページを読んで、最小構成のLiveCDはGentoo 2006.1LiveCDとは別物であることがやっと分かった。そこで、正しい方法でインストールをやり直すことにした。

 ダウンロードしてCDに焼いた最小構成インストール用のLiveCDからブートすると、Gentoo用の素敵な背景とともにネットワーク接続されたGNOMEのデスクトップ環境が現れた。このデスクトップには「Computer」、「Gentoo's home」(Gentooはデフォルトのユーザー名)、「CD-ROM drive」の各アイコンのほか、CLIおよびGTKバージョンのGentooインストーラやインストーラFAQのアイコンも表示されていた。

 わたしが起動したのはGTKインストーラである。これについては17ページにおよぶインストールおよび設定スクリプトの1ページ目に説明されている。最も適切と思われる設定を選んでインストールを開始するとすぐに、動作していないあらゆるものを対象としたGCCによるコンパイルが始まった。金曜日の午後のことだった。ところが土曜の朝10時30分になってもまだコンパイルが続いていたので、別のインストール方法に変えることにした。

 次に試みたのは、事前にコンパイルされたパッケージをできるだけ利用するGentoo Reference Platform(GRP)によるインストールだ。この方法によるインストールは何の問題も起こらずに正常に終了したため、今後に備えてこのテストマシン上でGentooの簡単な動作確認を行い、各種アプリケーションをインストールするためのPortageおよびemergeの使い方を学んだ。これでGentooへの本格的な移行に必要な知識は習得できたと思ったわたしは、仕事用のデスクトップマシンをUbuntuからGentooに移行させることにした。

 別にUbuntuに不都合を感じていたわけではないが、特定のディストリビューションしか知らないというロックイン状態に陥ることのないように、わたしは6〜12カ月ごとに新しいディストリビューションに移行するようにしている。もう1年以上も満足してUbuntuを使ってきたので、きっとまた Ubuntuを戻ることになるだろうが、そろそろ移行すべき時期であり、実際にGentooを使い込んで評価するまたとない機会だったので思い切って決心したのだ。

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