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» 2006年09月25日 11時07分 公開

Gentooインストール体験記Super Review(1/4 ページ)

ギーク指向のディストリビューションであるGentooを甘く見てはならない。彼らは天使と悪魔の顔を持っており、たいてい目にするのは後者である。ここにまた1人、Gentooのインストールを試みる男性が現れた……。

[Joe-Barr,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 Gentooはこれまでわたしが使ってきたどのLinuxディストリビューションにも似ておらず、動作の仕方だけでなく設計の背後にある思想まで違っている。Gentooが問うているのは、物事を簡単化するために何がGentooにできるかではなく、ユーザーが厳密に何をGentooにさせようとしているかであり、そこで求められていることだけを正確に行うのがGentooなのだ。精一杯努力してみたのだが、わたしの場合は結局Gentooの利用をあきらめるしかなかった。どうしてそんなことになったのか? 本稿ではそのいきさつを語ってみたい。

 Gentooのインストールに乗り出したときは、これまで使ってきたほかのディストリビューション(Caldera、Red Hat、Mandrake、Xandros、Storm、SUSE、Debian、Ubuntu)に対するGentooの大きな違いは、自分が使うものはすべてコンパイルが必要になるという手のかかり方だと考えていた。しかし、10日間にわたるGentooとの格闘の末、この考え方が間違っていたことに気づいた。

 金曜日にインストールを始めてから週末までかかって、超高速の最小構成(minimal)インストール(LiveCD)と一部コンパイル済みのGentoo Reference Platform(GRP)インストールの実行を行った。月曜日になって、これで仕事用デスクトップマシンのプラットフォームとして使えるくらいにはGentooに精通しただろうという自己判断を下した。昔のGentooユーザーはコンパイルおよびインストールの前に必死でソースコードを抽出しなければならなかったものだが、今ではLiveCDのおかげで誰でもインストールできるほど簡単になったのだ、と同僚に講釈を垂れるくらい余裕に満ちた心持ちだった。

 だが、わたしはGentooのインストールを甘く見過ぎていた。Gentooを正しくインストールするには、詳細なマニュアルに目を通す必要がある。それも最低2回、始めから終わりまできっちりとである。特に「USE flags(フラグの利用)」「Portage」のセクションは注意深く読まなければならない。

 インストールが完了するまでには「RTFM(Read The Fucking Manual:該当のマニュアルを参照)」という文言に何十回と遭遇する。しかし、それならインストール中に参照できるようにマニュアルを手元に置いておけばよいのかと単純に受け取ってはならない。なぜなら、インストール中に何らかの疑問が生じたときには、もうその時点で手遅れになっているかもしれないからだ。マニュアルはインストールを開始する前に読んでおかなければならない。

 マニュアルを読み終えたら、そこに記されていない疑問点の調査を始めることができる。自分の使っているハードウェアおよび各種コンポーネント用のドライバについて知っておくべきことをすべて調べ上げるのだ。GCCと、GCCバージョン4.1.1の動作を制御するオプションについても調査しておくこと。これについては、情報をまとめたリストがある。また、GUI表示を利用するなら、Xorgについても熟知しておく必要がある。

 最初に行ったインストールでは勘違いがあった。自分ではGentooのLiveCDを使って最小構成インストールを行っているつもりだったが、実は最小構成インストール用のLiveCDはそのLiveCDとは別物だったのだ。そうと知らないわたしは、LiveCDのインストールが15分もしないうちに終わったときには、リブートの後で引き続きHDDからインストールが行われるのだろうと想定していたのだが、当然、その気配はいっこうになかった。これは数々の思い違いのうち、最初に分かったものだ。最も、この思い違いのおかげでわたしがirc.freenode.netにあるIRCチャンネル#gentoo を利用するようになったのは好都合だった。

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