「Web 2.0」の認知度は4割弱

イプシ・マーケティング研究所はインターネットユーザーを対象に、Web2.0という言葉の認知・理解など4項目のアンケート調査を実施した。

» 2006年10月16日 11時11分 公開
[ITmedia]

 イプシ・マーケティング研究所は、インターネットユーザーを対象に行ったアンケート調査結果を概要を発表した。8月24日から9月3日にかけて実施されたもので、有効回答数は2239人。

 アンケート項目は、「Web2.0という言葉の認知・理解」「ブログの利用状況」「ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)の利用状況」「各種新機能・ツールの利用状況」の4項目。この結果、Web 2.0という言葉や概念は30〜40代男性のビジネスパーソンを中心に認知されているが、ブログやSNSなどのサービスは10〜20代の若年層や女性を中心に活用されているという。

図1■「Web2.0」という言葉の認知・理解状況(出典:イプシ・マーケティング研究所)

 また、検索エンジンとしてGoogleを利用するユーザーは、ソーシャルブックマークやYou Tubeなどといった新機能やツールを積極的に利用しているという結果が得られている。

 まず、Web2.0という言葉の認知・理解について。「意味まで知っている」のは4.3%、「意味までだいたい知っている」が10.8%と、意味まで理解しているユーザーは15.1%に過ぎない。「聞いたことはあるが意味はよく分からない」が18.0%、「聞いたことはあるが意味は全く分からない」が5.4%、「聞いたことはあるが理解度不明」が0.3%と、Web 2.0を聞いたことがある、認知しているユーザーは38.8%となっている。いちばん多いのが、「言葉そのものを聞いたことがない」の61.1%。また、男女別では男性で、年代では30〜40代のビジネスパーソンに、より認知されているという。

図2■ブログの認知・閲覧経験の有無(出典:イプシ・マーケティング研究所)

 次に、ブログの利用状況。Web 2.0と違って、ブログは認知度は高いという結果が得られた。「ブログの閲覧経験あり」が82.9%、「知っているが閲覧経験なし」が12.3%、合わせて95.2%がブログを認知していることになる。「知らない」はわずか4.2%。また、ブログ閲覧者のうち、29.1%がブログの開設経験ありと回答している。

 さらにブログ認知者に閲覧頻度を問うと、「1日5回以上」が13%、「1日1〜4回」が26.2%であり、4割弱のユーザーが毎日ブログを閲覧しているという結果が得られている。その中でも特に20代以下を見ると、「1日5回以上」が16.9%、「1日1〜4回」が31%と合わせて47.9%と半数近くに達していることが分かる。

 最近利用者が伸びているSNSの利用状況はどうだろうか。「登録している」のは22.4%、「知っているが登録していない」が33.2%となった。SNSの認知率自体は6割弱に達しているものの、実際に登録しているのは2割強にとどまっていることが分かった。このうち登録しているユーザーにアクセス頻度を尋ねると、「1日5回以上」が17.3%、「1日1〜4回」が34.1%と、過半数が毎日アクセスしているという結果が出た。逆に、登録していても「ほとんどアクセスしない」ユーザーも23.3%に達している。

 最後の設問は各種新機能・ツールの利用状況。もっとも多く利用されているのは「ツールバー機能」で57.6%のユーザーが利用している。次いで「自動翻訳機能」の45%。しかし、You Tubeなどの「ユーザー投稿型動画ポータルサービス」は26.4%、RSSやはてなアンテナなどの「更新チェック機能」は22%、はてなブックマークなどの「ソーシャルブックマーク機能」は21.7%と2割程度とあまり多くない。さらに、それぞれの機能について、主に利用する検索エンジン別に見ると、Google利用者が、Yahoo!やMSN、gooなどの利用者と比べて各種機能やツールを利用しているという結果が出ているという。

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