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» 2006年10月31日 13時00分 公開

デルがOpteronサーバを国内発表、ハイエンドとローエンドを強化

デル初となるOpteronサーバが国内でも正式発表された。Opteronの浮動小数点演算能力を生かし、データベースや開発系計算アプリケーションのサーバとして売り込むという。

[浅井英二,ITmedia]

 デルは10月31日、同社初となるデュアルコアAMD Opteronプロセッサ搭載サーバを国内でも正式発表し、11月から出荷することを明らかにした。

 サーバ市場に参入して7年のDellはIntelプロセッサひと筋を頑なに守ってきたが、今年5月、ついにOpteron採用を表明、米国時間の10月23日、「Oracle OpenWorld San Francisco 2006」で、4ソケットの「PowerEdge 6950」と2ソケットの「PowerEdge SC1435」を発表していた。

 「顧客らは消費電力や発熱の課題を抱えており、高い演算処理能力と同時に、消費電力当たりの性能も求めている。市場がOpteron搭載サーバを必要としている」と話すのは、デルでエンタープライズマーケティング本部長を務める桜田仁隆氏。

 デュアルコアOpteron 8000番台を最大4基搭載するPowerEdge 6950は、デュアルコアXeon 7100番台を最大4基搭載する6850と並んで、同社ラックマウント型サーバのハイエンド製品として位置付けられる。デルでは、Xeonと比較して圧倒的に優れているOpteronの浮動小数点演算能力を生かし、データベースや開発系計算アプリケーションのサーバとして売り込むという。Dellが米国での発表の場としてOracle OpenWorldを選んだのはそのためだ。米国では単一のコンソールからPowerEdgeサーバ、OS、そしてOracleデータベースが管理できるよう、「Dell OpenManage」と「Oracle Enterprise Manager」の統合も発表されている。

 AMDでマーケティング部長を務める神谷知信氏は、「浮動小数点演算機能が効くEDA(Electronic Design Automation)/HPC市場のさらなる開拓だけでなく、今後はデータセンターのデータベースサーバとしても売り込んでいきたい」と話す。

 ただ、DellがAMD一辺倒になるかというとそうでもない。Oracle OpenWorldで同社のマイケル・デル会長は、すぐにIntelのクアッドコアXeonプロセッサを搭載したサーバの投入を表明している。AMDが、シームレスなアップグレードを約束しているクアッドコアのOpteronを出荷するのは来年夏まで待たなければならない。

4Uの筐体にデュアルコアOpteron 8000番台を最大4基搭載するPowerEdge 6950

 一方、デュアルコアOpteron 2000番台を最大2基搭載する1UのPowerEdge SC1435は、同社ラックマウント型サーバのローエンドに位置付けられる。定評のある省電力機能と発熱量の少なさを生かし、HPC(High Perofrmance Computing)クラスタやWebサーバ、アプリケーションサーバとして売り込む。消費電力当たりの性能は、デュアルコアXeon搭載のSC1425に対して138%に達するという。

デュアルコアOpteron 2000番台を最大2基搭載する1UのPowerEdge SC1435

 デルでは、Opteronサーバの投入を期に、x86サーバが急速に勢力を拡大しているHPC市場に向けてソリューションの検証とパッケージ化を進めるほか、金融、通信・コンテント、あるいは製造など、特定業種に向けたソリューションの提案も強化していくという。

 価格は、PowerEdge 6950が109万4100円から、PowerEdge SC1435は14万7525円からとなっている。

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