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» 2006年12月06日 21時12分 公開

Vistaインストール新自動化ツール、eWEEK Labが検証(1/2 ページ)

BDD 2007でeWEEK Labがインストール検証したところ、自動応答ファイルunattend.xmlの働きは上々だったという。現在、Windows XP PCを使用中の全ユーザーに役立つ、インストールリポートをお送りしよう。

[Cameron Sturdevant,eWEEK]
eWEEK

 Microsoftは、Windows Vistaをまだ一般提供開始していないものの、同オペレーティングシステムの導入を支援するためのツールを先日リリースした。

 eWEEK Labsではこの“完成直後”のツールを使い、Vistaを利用中のシステムにインストールする実験を行った。

 eWEEK Labsによる同新ツールのテストからは、Vistaへのアップグレードは大半の組織にとって、Windows XPへのアップグレードよりはるかに手間が掛からないことが明らかになった。

 検証に利用したのは、Microsoftの「Business Desktop Deployment 2007」(BDD 2007)ツールのβ3である。

 BDD 2007は、「WinSIM」(Windows System Image Manager)「WinPE」(Windows Preinstallation Environment)「ImageX」などから構成されており、「WAIK」(Windows Automation Installation Kit)が含まれている。WinPEおよびImageXはすでに最終形態となっているが、BDD 2007およびWAIKは2007年第一四半期中に完成する予定だ。

 Vistaには、Windowsのモジュラー化や、特定言語およびハードウェア抽象化レイヤー(HAL)への非依存といった根本的な変更が加えられており、新たなツール群もこのような変更点と連携するようになっている。Vistaは、どのHALが必要なのかOS自体で判断し、インストールすることができる。HALに依存しないことで問題となるのは、32ビットおよび64ビットのアーキテクチャが、それぞれ個別のVistaイメージファイルを必要とする点だ。

 BDD 2007は、Vistaの導入を計画し、準備を整えるための包括的かつ実践的な手段を提供するものだ。アプリケーションとVistaの互換性を調べたり、既存マシンのハードウェアおよびソフトウェア一覧を作成したり、組織的にVistaを利用する体制が整っているかどうかを判定したりするツールも用意されている。

 BDD 2007をMicrosoft SMS 2003(Systems Management Server 2003)と連動させ、配置済みのシステムにVistaを全自動でインストール(ゼロタッチインストール)することもできる。eWEEK LabsもいずれSMS 2003を用いたインストールのテストを行って、Vista導入記事として紹介していく予定だ。

基礎作り

 Vistaを導入する際の基礎となるのは、WMI(Windows Management Instrumentation)ベースのイメージファイルである。WIMイメージフォーマットは、WAIKに含まれているImageXコマンドラインツールで操作できる。WMIおよびImageXに関する変更点が、Vista導入の準備を進めるIT管理者にとって最も大きなものといえるだろう。

 eWEEK Labsは、1.86GHzのIntel Core 2 Duo E6300プロセッサおよび1GバイトのシステムRAMを搭載した「Gateway E-6610D」マシン上に、Vistaの参照インストールを作製した。

 Vista導入の第一段階は、XPが稼働しているPCにWAIKコンポーネントをダウンロードおよびインストールすることである。

 なお、WAIKはWindows Server 2003上でも動作可能だ。

 WAIKの次は、現在はVistaにも対応した無人インストール用応答ファイルを作成する、WinSIMツールを使うのだ。応答ファイルとは、Windowsのセットアップ中に有効化されたカスタム設定を保存しておくファイルを指す。

 以前の「sysprep.inf」「wimborn.ini」「cmdlines.txt」に代わり、「unattend.xml」と呼ばれる単独の無人化応答ファイルが使用されるようになった点は、システム管理者にとって歓迎すべき改良だろう。

 必ずしも1つのファイルとして結合させておく必要はないが、すべての構成品目はXMLフォーマットファイルに変換することができる。eWEEK Labsは、「Windows Vista Ultimate」のイメージとそれに付随するカタログ(同イメージの設定およびパッケージ状態に関する情報を含むバイナリファイル)を選択した。

 検証を通して何度も新しい応答ファイルを作成しなければならなかったことから、IT管理者には、十分な時間を取り、導入過程で行った選択が及ぼすあらゆる影響を把握しておくよう推奨する。また、最終的なunattend.xmlファイルに使用するデザインには、上級レベルのシステム専門家を参加させたほうがよい。

 もっとも、上記の応答ファイル全フィールドに妥当性チェック機能が適用されているのは、親切な計らいだ。ドロップダウン式のリストを参照できないこれらのフィールドでは、有効な文字列が使われるように、選択に制限がかけられている。

包括的な導入過程

 Vistaを導入するには、ここまで説明してきた新たなツールを使用し、規定の手順を踏むだけでは不十分だ。

 第一に、Vistaイメージの容量は最低でも(圧縮状態で)2Gバイトにおよぶため、Windows XPやWindows 2000をインストールするときに用いられていたCD1枚のシステムCDでは到底収まらない。

 ここに、各組織独自の言語やドライバ、パッケージといった付加的なイメージコンポーネントが加われば、Vistaのイメージファイルはさらに大きくなってしまう。

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