大きなパワーを秘めたVistaの検索機能(1/2 ページ)

Windows Vistaは、ユーザーの情報管理/共有を支援する開発者に新たなチャンスを提供する。Windows Shellチームのプログラムマネジャーを務めるエド・アベレット氏がインタビューに応えた。

» 2006年12月07日 19時54分 公開
[Peter Coffee,eWEEK]
eWEEK

 Microsoftの次期OSであるWindows Vistaの統合検索機能は、Apple ComputerのMac OS Xに組み込まれた検索機能と同様、ユーザーが情報を検索/共有するための強力な機能と管理能力を提供する。

 アプリケーションを強化する可能性を開発者に提供するものだ。MicrosoftでWindows Shellチームのプログラムマネジャーを務めるエド・アベレット氏は、OSの企業向け機能と検索機能の開発に携わってきた。米eWEEKでは、Vistaプラットフォームに搭載された検索機能、特に開発者にとっての拡張性に関して同氏に話を聞いた。

―― Vistaの検索機能は、ユーザーにとっての利便性と生産性という視点で論じられることが多いですね。新プラットフォームでの改善された統合検索機能に関して、開発者が理解すべき最も重要なポイントは何ですか。

アベレット Windows Vistaでは総合的な検索アーキテクチャだけでなく、その「プラグイン」能力が大きな魅力になるでしょう。

―― 検索機能はVistaユーザーの全般的環境をどのように変えるのですか。

アベレット 検索機能はこのOSのあらゆる部分に統合されています。われわれがアピールしているキーワードは「インスタントサーチ」です。あらゆるExplorerウィンドウに検索欄が設けられています。[Start]メニューからも検索可能で、名前の一部を入力するだけで、どんなアプリケーションでも起動することができます。つまり、あらゆる場所に検索機能が用意されているのです。

―― 開発者はこれらのメカニズムを拡張し、検索対象や検索方法に関するアプリケーション独自の知識を含めることができるのですか。

アベレット 常時動作するインデクサー(索引付け機能)をベースとした高い拡張性があります。膨大な情報が格納されたこのインデクサーにアプリケーションが連携できるというのは、素晴らしいことだと考えています。それを実現する手法の1つは、アプリケーションが検索プロトコルを呼び出して検索結果を取得できるようにするというものです。

 Outlook 2007は新しいインデクサーサービスと緊密に連携しており、すべての電子メールを通じてシームレスな検索が行えるようになります。Outlook上で検索していて、メッセージから保存したファイルを見つけたいと思った場合でも、シームレスに検索することができます。

―― インデックスや検索ツールがより多くの情報を利用できるようにするために、Vistaは通常動作の副産物としてメタデータを生成するのですか? 例えば、ドキュメントに画像を挿入した場合、その画像ファイルには「この画像はこのドキュメントと関連付けられている」というメタデータの注釈が付けられるのでしょうか。また、そのドキュメントが返される検索では、その画像も表示されるようにできると考えればよいのでしょうか。

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