ドロップシッピングが拡大するマーケットはどこに?アフィリエイターの熱い視線(後編)(1/2 ページ)

リアルコミュニケーションズは、「リアルマーケット・ドロップシッピング」サービスで国内初の本格的なドロップシッピングサービスを展開している。モバイルショップの開設や、カスタマーレビュー機能、商品レコメンド機能など、本家アメリカのDSPにもない機能を実装している。

» 2006年12月21日 07時00分 公開
[富永康信(ロビンソン),アイティセレクト]

 次世代電子商取引推進協議会がIDC Japanと共同で実施した「平成17年度電子商取引に関する市場調査」によると、企業間取引市場が約224兆円、消費者向け取引市場が約3兆5千億円と推計されている。

 前回紹介したメイクショップとも提携関係にあるリアルコミュニケーションズは、「リアルマーケット・ドロップシッピング」サービスで国内初の本格的なドロップシッピングサービス(DSP)を展開しているDSPの大手だ。同社自身で、商社・卸会社機能、システムプラットフォーム、物流プラットフォームなどのサービスを提供できるのが特徴。

 同社の代表取締役でCEO兼COOの鈴木秀則氏は、これからのドロップシッピングのマーケットは3つあると分析する。1つは、80万人ともいわれる既存のアフィリエイター層からのアップグレード。2つ目は、従来のネットショップが、負担の少ないドロップシッピングに切り替える可能性。そして3つ目が、これまでECに参入せず、集客できるメディアや会員を抱えている事業者などが新たに参入する可能性である。数百万人規模で会員を抱えながら、これまで商品の調達や、倉庫管理が不可能という理由でECに参入できなかった層をブレークスルーできるという。

 「消費者向けのEC市場が、今後ゆるやかにドロップシッピングに置き換わっていくでしょう」と語る鈴木氏。重要なことは、いたずらに価格競争に巻き込まれず、細分化した分野でカテゴリーキラーになって、自分のブランドを作ることだという。「ドロップシッピングは提案力に尽きます。自分が得意とするセグメントの顧客に対し、狭いながらも深い提案を出していくことが大事です」

アフィリエイトとドロップシッピングの違い(出典:リアルコミュニケーションズの「リアルマーケットドロップシッピングサービス」より)
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