CTCが「Oracle EDA Suite」をベースとし、RFIDビジネスに本格参入する。両社はRFIDハードウェアの検証や、Oracle EDA Suiteをはじめとするミドルウェアの検証も実施していくという。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は12月25日、日本オラクルとの協業を強化し、RFIDビジネス分野に本格参入することを明らかにした。CTCは、SOA基盤によるRFIDシステム構築を推進すべく、日本オラクルが11月末に発表したばかりの「Oracle EDA Suite」を他社に先駆けて採用するという。
両社は今年5月、RFIDビジネスを推進すべく、「CTC Oracle RFID Initiative」を始動させており、この活動を強化し、オラクルが推進するイベント駆動型アーキテクチャー(EDA:Event Driven Architecture)を活用してRFIDビジネス市場を開拓していくという。すでに協業の具体的な成果として、平成18年度経済産業省の物流プロジェクトが始まっている。
企業におけるRFIDの利用は、実験的な段階から、グローバルサプライチェーンを見据えた国内外の多拠点間での物の流れを可視化するといった新しい段階に入りつつある。必然的に、多企業間・複数システム間の連携が求められ、SOA(システム指向アーキテクチャー)の重要性が増してきている。
また、企業がRFIDを活用したシステムを構築する際、RFIDから発生するリアルタイムなイベントデータの感知、リアルタイム分析・モニタリング、既存システムとのシステム連携といったソリューション提供も求められてきている。
CTCと日本オラクルは、新たに千代田区紀尾井町にあるフュージョンミドルウェアコンピテンシーセンター内にRFID導入を支える技術検証機関を設置、両社の技術者を約30名確保し、RFIDハードウェアの検証や、Oracle EDA Suiteをはじめとするミドルウェアの検証を実施する。
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