IEの“ツールバー”は自分好みへ(前編)Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ(3/3 ページ)

» 2007年01月16日 08時00分 公開
[大澤文孝,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

Live Toolbarへの追加

 カスタムボタンの作成が完了すると、画面7の画面が表示される。

 ここで[ツールバーに追加]のリンクをクリックすれば、画面8の画面が表示され、[追加]ボタンをクリックすると、作成したカスタムボタンがLive Toolbarに追加される。

 なお、追加したカスタムボタンは、ユーザーのAppDataフォルダ下にインストールされる。例えば、Windows Vistaの場合には、「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\WLTB Custom Buttons」に保存される。

画面7■カスタムボタン作成の完了
画面8■Live Toolbarへの追加

 実際に追加すると、画面9のようになる。ここで追加された[IT]のボタンをクリックすれば、http://www.itmedia.co.jp/のサイトが表示される。

 なお、ここで挙げた「IT」のアイコンは、画面6で「アイコン」のBMP形式ファイルとしてアップロードしたものだ。ほかの画像をアップロードすれば、もちろん、その画像がボタンのアイコンとして表示されることになる。

画面9■追加されたカスタムボタン

カスタムボタンのダウンロードと公開

 [ツールバーに追加]をクリックしてカスタムボタンを追加した場合には、その場でツールバーへと追加できるが、アンインストールしたあとでもういちど追加する、または作成したカスタムボタンをほかの人が利用するということはできない点に注意だ。

 そこであとでから追加したり、ほかの人にも使ってもらえるようにするためには、作成したカスタムボタンをダウンロードしておこう。

 カスタムボタンをダウンロードするには、[作成したボタンパッケージのダウンロード]をクリックする。すると作成したカスタムボタンを拡張子「.btn」をもつファイルとしてダウンロードできる。

 なお、後述するが、拡張子「.btn」のファイルの実体は、Cab形式ファイルである。

 ダウンロードしたbtn形式ファイルをカスタムボタンとして追加するには、次のようにする。

1)適当なWebサイトに配置する

 ダウンロードしたbtn形式ファイルを適当なWebサイトに配置する。例えば、次の通りだ。


http://www.example.co.jp/mybutton.btn

2)toolbar.live.comを通じて追加する

 次のURLを直接入力する。


http://toolbar.live.com/addbutton/?btnurl=[btnファイルのURL]

 たとえば上記「1)」のようにhttp://www.example.co.jp/mybutton.btnに置いた場合には、次のURLにアクセスする。


http://toolbar.live.com/addbutton/?btnurl= http://www.example.co.jp/mybutton.btn

 すると前で示した画面8と同じウィンドウが表示され、カスタムボタンを追加できるようになる。もちろん、このURLを直にWebブラウザの[アドレス]欄に入力する必要はない。

 例えば、次のようにWebページのリンクとして構成しておけば、リンクをクリックしたときには、カスタムボタンを追加できるようになるのだ。


<html>
<body>
<a href="http://toolbar.live.com/addbutton/?btnurl= http://www.example.co.jp/mybutton.btn">カスタムボタンを追加</a>
</body>
</html>

 btnurlが間違っている、またはbtn形式ファイルが不正であるときには、画面8が表示されないのはもちろん、エラーメッセージすら表示されない。もし、該当のURLにアクセスしても画面8が表示されないときには、btnurlで指定したURLが間違っていないかを確認してみればよいだろう。

 ここでポイントとなるのが「1)」のように、カスタムボタンをあとで追加するためには、適当なWebサイトにファイルを配置する必要があるという点だ。

 http://toolbar.live.com/addbutton/?btnurl=で指定できるbtn形式ファイルのURLは、「http://」または「https://」から始まるものしか指定できない。

 言い換えると、ローカルのハードディスクに保存したままでは、Live Toolbarに追加することはできないということを意味する。

 なお、作成したカスタムボタンをWindows Liveギャラリーに登録することもできる。登録するには、画面7において[このボタンをWindows Live Galleryで共有する]をクリックすればよい。

 すると公開する際に使う、作者を示すニックネームの入力画面が表示され、Windows Live Galleryへと登録できる(関連リンク)。実用的なカスタムボタンができたならば、ぜひWindows Live Galleryに登録してみるとよいだろう。

RSSフィードやリンクメニューを作る

 カスタムボタンの作り方の基本が分かったところで、次に、RSSフィードやリンクメニューを作る例を見てみよう。

 RSSフィードやリンクメニューを作るには、カスタムボタンの作成画面において[メニューの追加(オプション)]を開き、次のように操作する。

1)RSSフィードの登録

 RSSフィードを登録するには、「Webフィードのアドレス」にRSSフィードのURLを入力する。改行で区切って、10個まで入力できる。

画面10■RSSフィードの登録

2)リンクメニュー

 リンクメニューを作るためには、「リンク名」の部分に名称を、そして「Webアドレス」の欄にクリックされたときに表示するURLを記入し、[追加]ボタンをクリックする。すると[リンク]の部分に登録される仕掛けになっているのだ(画面11)。この操作を繰り返すことで、最大10個までのURLを登録できる。

画面11■リンクメニューの追加

 実際にこのようにして作成したカスタムボタンは、上部にRSSフィードが作られ、その下にリンクメニューが付くという表示形態となる(画面12)

 RSSフィードの部分は、それぞれのアイテムがメニューとして展開されて表示される点に注目してほしい。

画面12■RSSフィードとリンクメニューの例

 後編となる次回は、より実践的なテクニックとして検索機能付きのボタン作成方法を紹介する。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ