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» 2007年02月05日 16時00分 公開

日本HP、データセンターの最適化を図る新サービスを開始

日本HPは、データセンターのエネルギーコストを最適化するためのアドバイザリーサービスを開始した。電気代などの運用コストを約3割削減できるという。

[國谷武史,ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカードは2月5日、データセンターのエネルギー効率を最適化するための調査/アドバイスを行う新サービス「HP スマート・クーリング・ソリューション」を開始すると発表した。

 同サービスは、データセンターシステムの高性能化や設備増強に伴って増大する電力や空調コストの削減を目的とするもの。データセンターの現地調査やシミュレーション分析に基づいて、サーバラックや空調機器の適切な配置方法や冷却効率の改善方法などのアドバイスを提供する。

シミュレーション事例 シミュレーションによるデータ解析例。ラックと空調機器の配置を最適化し、冷気と廃熱の流れを整理することでエネルギー効率を高める

 メニューは、既存施設を対象とした「サーマル・アセスメント・サービス」と、新規に開設を予定する施設を対象とした「サーマル・プランニング・サービス」の2種類からなる。調査開始からレポート提出までの期間は1〜2カ月ほど。価格は応相談だが、参考価格は500平方メートル程度の既存施設の場合で400万円から。同規模の新規施設の場合は、ほぼ同額か同額以下になるという。

染谷本部長 「ファシリティ会社とも連携しながらサービスを展開する」と話す染谷本部長

 日本HPによれば、サーバの単位面積当たりの消費電力は1995年ごろに比べ、現在では約10倍に増加したという。インフラソリューションマーケティング本部の染谷優本部長は、「データセンター全体のエネルギー効率を早急に見直す必要が出ている」と話す。

 米Hewlett-Packardでは、2006年に世界85カ所にあった自社のデータセンターを米国内の6カ所に統合したほか、ラック単位の温度管理でデータセンターの空調を綿密にコントールするソリューション「Dynamic Smart Cooling」(関連記事参照)を開発した。これら取り組みの効果を検証した結果、データセンターのエネルギーコストを約30%削減できたとしている。

Dynamic_Smart_Cooling HP スマート・クーリング・ソリューションの上位サービスとして展開予定の「Dynamic Smart Cooling」

 Dynamic Smart Coolingは、米国では2007年夏から、日本では2008年春ごろのサービス開始を予定している。「国内のデータセンターの多くが更新時期を迎えており、コンピュータメーカーならではのサービスとしてデータセンターの最適化を支援したい」(染谷氏)という。

 データセンター事業者や300平方メートル以上のデータセンターを保有する一般企業を対象に、今後1年間で50社程度の利用を見込んでいる。

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