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» 2007年02月08日 07時30分 公開

WiMAXを体験してみた

NET&COM 2007に出展するアッカ・ネットワークスの「WiMAX体験ツアー」に参加し、次世代の無線通信サービスとして期待されるWiMAXの一端に触れた。

[國谷武史,ITmedia]

 2月7日〜9日まで東京ビッグサイトで開催中の「NET&COM 2007」に出展するアッカ・ネットワークスは、来場者がWiMAXを体験できるツアーを実施している。次世代の高速無線通信として期待されるWiMAXとはどのようなものか、実際にツアーで体験した。

 アッカ・ネットワークスは、体験ツアーを実施するために総務省にデモ用の基地局設置を申請した。会場に設置された基地局は、同社が横浜市内の実証実験でも採用しているもので、2.5GHz帯の電波を5MHz幅で使用し、通信速度は下りが3.5〜3.6Mbps、上りが1.5Mbpsほどとなっている。

基地局 NET&COM 2007会場に設置されたデモ基地局。先端にアンテナがある

 これにより、東京ビッグサイト東4・5ホールの半分ほどのエリアをカバーする。通信速度は、想定されるサービスでは10MHz幅の利用の場合、下りが20Mbps程度、上りが8Mbps程度になるとみられ、さらに高速化することも可能だといわれている。

 一方、ユーザー側はノートPCにPCMCIAサイズの通信カードを挿入して、WiMAXを利用する。管理画面で利用IDやMACアドレスなどを設定し、電波強度や通信速度などを確認することができる。

通信カード クライアント側で使用するWiMAX通信カード

 ツアーではノートPCを手に持ち、512kbpsのストリーミング映像を受信しながら会場内を一巡する。会場内は部分的に出展社ブースが込み入り、ビルが立ち並ぶ都市環境にやや似ている。しかし、基地局から100m強の範囲ではストリーミング映像が中断されることはなく、映像の乱れも生じなかった。WiMAXが実際のサービスとして十分に利用できるものだと感じられた。

ツアー映像 理論的には1つの基地局で1〜5km四方(固定向けWiMAXでは数十km四方)をカバーできるため、会場内の通信環境は極めて良好だといえる

商用サービスの可能性は

 WiMAXは、次世代の高速無線通信として早期のサービスインが待ち望まれている。総務省で無線免許交付に向けた検討が進められており、早ければ2007年後半にも事業免許が交付され、2008年から相次いで商用サービスが開始される見通しだ。

 アッカ・ネットワークスでは、2006年夏から神奈川県内で商用化に向けた実証実験をスタートした。都市周辺部でのサービスモデルを想定した横須賀市での実験では、基地局から実際に電波が電波到達可能な距離や通信速度、VoIPや映像などアプリケーション動作について検証を行った。

 2006年12月からは、実験地をJR横浜駅周辺に移し、ビルが密集する都市部でのサービスモデルを検証している。また、複数の基地局を切り替えながら移動通信を行うハンドオーバーの検証も行い、「商用サービスとしての品質レベルの最終確認を進めている」(担当者)という。

 実際のサービス形態は、事業者によって異なる可能性があるが、データ通信やVoIP、映像配信などのいずれかに特化するか、またはマルチサービスとして提供されると見られている。

Wimax2.0 アッカ・ネットワークスが提案する水平分業型のWiMAXサービスイメージ

 また事業形態も、携帯電話キャリアのようにプラットフォームから端末、サービスのすべてを提供する垂直統合型や、プラットフォーム提供やMVMO(仮想移動通信事業者)のようなサービス提供に特化した複数の企業で構成する水平分業型も考えられている。

 WiMAXサービスには、アッカ以外にもNTTドコモやKDDI、ソフトバンク、イー・アクセスなどの大手通信キャリアが参入するとみられ、携帯電話や固定通信とWiMAXが連携したサービス展開も期待される。

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