3月から出荷されるEntierの最新バージョンは、日本語全文検索や別名検索の機能が追加され、ユーザーが指定する複雑なキーワード条件に対応した検索機能を組み込みDB単体で実現した。
全文検索では、大量のデータから任意のキーワードに合致したデータを瞬時に抽出できる。例えば歌詞の一部分の語句からでも、目的の楽曲を探せるという。
別名検索は、従来は指定した語句に合致しなければ抽出できなかったデータを、別の語句で検索しても抽出できる。愛称や略称、正式名称など、さまざまなキーワード条件で検索しても、対象の建物を抽出することができる。
「こうした組み込みDBの発展で、ソフトウェア開発へさらに専念できるようになり、生産性の向上にも貢献できるだろう」と、関氏は話す。今後は米国市場への出荷も開始し、日米を通じて年間50億円規模の売上げを目指すという
ハードウェアリソースの特に厳しい携帯電話などのモバイル情報機器で本格的にDBを利用するには、高速のレスポンス性などユーザーニーズを十分に満たすレベルでは難しい部分もある。Entierでは複数のアプリーションからのDBの同時利用にも対応している。組み込みDBの進化は、ハードウェアの高性能化とともにモバイル環境での本格的なアプリケーション利用につながると期待される。
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