ソア・システムズは、携帯電話のローカル環境で業務データなどを安全に扱えるデータベースエンジンを開発した。通信コストの削減や業務処理時間を短縮できるという。
ソア・システムズは2月5日、NTTドコモのiアプリでminiSDカードやmicroSDカードに保存されたデータをセキュアに利用することができるデータベースエンジン「LCDB」を発表した。
携帯電話のアプリケーションでデータベース(DB)を利用する場合、限られた端末リソースで大容量のデータを処理することが難しい。また、業務利用では情報漏えいを防ぐため、端末内にデータを残さないようWebを介して社内のDBにアクセスする仕組みが広く導入されている。
しかしWebを介したDBへのアクセスは、常に通信コストが発生する。また通信動作が業務スピード向上のボトルネックになるといった課題があった。
LCDBは、独自のロジック構成により、少ないリソースでデータへ高速にアクセスできる特徴を持つ。コンテンツデータを暗号化して外部メモリに保存する「SD-Binding」技術を採用している。
iアプリからメモリカード内のデータにコピーガードを設定することができ、LCDB独自の規格でデータを暗号化することもできる。これにより、ユーザーが通信コストを気にすることなく携帯電話のローカル環境でDBを利用することができるという。
利用可能な携帯電話端末はSD-Binding対応のFOMA端末で、auやソフトバンクモバイルのSD-Binding対応端末でも順次利用できる予定。価格は、基本ライセンスが250万円となっている。
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