第5回 Amazon Webサービスを料理してみる作って学ぶ、今どきのWebサービス(1/3 ページ)

Webサービスを使いこなすといっても、Web検索の機能をアプリケーションに統合するだけでは、いまいち面白みがありません。今回は、Amazon.comが提供するAmazon Webサービスを料理してみましょう。

» 2007年03月06日 08時00分 公開
[はてな 伊藤直也,ITmedia]

Amazon Webサービスをロックオン!

 前回はGoogleとYahoo!の検索機能に関するWebサービスを題材に解説してきました。しかしながら、実用的なアプリケーションを作ると言いつつも、Web検索の機能をアプリケーションに統合するだけでは、いまいち面白みがありません。工夫次第でいろいろ面白いものが作れるとは思いますが、より実用的なデータをWebサービスで扱いたいところですね。

 そこでやはり思いつくのは、Amazon.comが提供するAmazon Webサービス*です。Amazon Webサービスを利用すると、Amazon.comやAmazon.co.jpにある大量の商品データをオリジナルのアプリケーションから扱うことができます。また、Amazonのカートに商品を入れるプログラムを作ったり、Amazonのアフィリエイト・プログラムであるAmazonアソシエイトと組み合わせて紹介料を受け取るプログラムを作ることも可能です(図1)

図1 図1 Amazon Webサービス

Amazon Webサービスで構築されたamazlet.com

 ここで、実際にAmazon Webサービスを使って構築したわたしのWebサイトを紹介しましょう(図2)。

図2 図2 Amazon Webサービスにより構築しているamazlet.com

 amazlet.comはいわゆるショッピングサイトなのですが、実はこのページの商品はすべてAmazon.co.jpの商品データで成り立っています。つまり、わたしは書籍やDVDなどの在庫はもちろん、商品データも一切持たずに、Amazon Webサービスによってそれらを取得、Webサイトに表示し、カートと連動させてショッピングサイトに仕上げているのです。

 このamazlet.comではアソシエイトプログラムを利用しているので、amazlet.com経由でAmazon.co.jpに売り上げが発生すると、わたしに幾ばくかの紹介料が支払われるようになっています。Webプログラミングのスキルがあれば、Amazon Webサービスなどを使ってアイデア次第でプチビジネスもできてしまう、という一例です。

 それではさっそくこのAmazon Webサービスを使ってみましょう。

登録IDを取得する

 Amazon Webサービスも、Yahoo! Search WebServicesと同じく利用するのに開発者登録が必要です。登録すると登録IDを受け取ることができます。この登録IDは過去にデベロッパートークンと呼ばれていたものです。このIDを持っていない方はこちらから登録を行ってください。メールで登録IDが送られてきます。

このページで出てきた専門用語

Amazon.comが提供するAmazon Webサービス

Amazon E-Commerce Service、略してECSとも呼ばれている。


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