xfy、1.5で新たなる企業改革への対応

ジャストシステムは14日、XMLを企業で生かすための新版プラットフォームを発表した。情報の作成、共有、活用、統制を担うフレームワークとして「xfy Enterprise 1.5」を位置付ける。

» 2007年03月14日 17時09分 公開
[ITmedia]

 なぜ? いま、ドキュメントをXML対応させるべきなのだろうか。

 IBMのDB 9を始めデータベースの効率的な利用として、今後、XMLが重視されていくことが明らかなところ。データが今後爆発的に増加していくことを考えれば、XMLの持つデータと関連させて符号付加させる概念が欠かせないものとなってくるだろう。

 これまでは、XMLの可能性をそのまま反映し、技術先行で語られることの多かった「xfy」。しかし、今回の記者会見でジャストシステムは、テーマを持たせた新たなマーケティング戦略を表明し、企業ITとの密接なる関係を強調した。

情報統制の基盤として

 記者会見で同社、代表取締役社長の浮川和宣氏は、現代では企業環境の整備にITが大きくかかわっており、IT投資目的の変化、そして技術的な変革こそが企業の競争力に大きな原動力になっていることに触れた。

 XML対応が今後の大きなトレンドとなることを確信していると浮川氏は強調し、「xfyは企業内のさまざまなデータをXML対応にすべく、プラットフォーム(フレームワーク)として位置付けられている。企業内文書の情報統制のためには、データフォーマットそのものも重視することが不可欠なもの」とコメントしている。

 今回発売となる「xfy Enterprise Edition 1.5」には、クライアント機能を始め、サーバ機能、開発環境、アダプタ機能(オプション)が含まれる。それぞれは、XML言語自体を意識させないもののであり、利用者はドキュメントの標準プラットフォームを利用できるというメリットが挙げられる。

 例えば、特定の文書をxfyでXML文書として作成すれば、部門ごとの業務フロー情報を付加させることもでき、従来のような文書単体を管理ソリューションでまとめあげていくといったアプローチとは異なり、根本的な解決が可能になるという。

 会見では、xfyによるJ-SOX対応が一つのポイントとして語られた。デモとして披露された中では、従来までのWordやExcelなどの文書、そして業務フローを記述しているVisioデータが扱われている場合、3つのデータがひも付けされることはもちろんのこと、xfyで利用できる日常使うクライアント上でデータ連携を意識することなく、更新作業が実現できることを挙げた。これにより、業務記述書作成(社内ルール)、業務フローの作成(業務の視覚化)、RCM作成(リスクと制御対応)、文書管理を実現できることが強調された形だ。

 xfy Enterprise Edition 1.5の価格は、750万円から(1サーバ/50クライアントライセンス)。併せて「xfy Adapter 1.5 for DB2 9」が100万円から、「xfy Adapter 1.5 for Oracle Database10g」が100万円からとなっている(xfy専用インフォメーションセンター:03-5412-9197)。

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