大日本印刷、単層構造の超バリア性透明フィルムを開発

» 2007年03月23日 17時31分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷(以下DNP)は、フレキシブル有機ELやプラスチック液晶などに使用するフィルムとして、従来の積層したフィルムに匹敵する高いバリア性を持つ、単層の超バリア性透明フィルムを開発した。

 このフィルムは、蒸着方法を従来の真空蒸着方式からイオンプレーティング方式に変更するとともに、当方式に適した無機材料を選択し、最適な成膜条件を確立しました。その結果、緻密性が高く密着性にも優れ、単層ながら高いバリア性とフレキシブル性、優れた透明性を実現した。

 DNPは量産に向けた製造技術の開発を行い、フレキシブル有機EL、プラスチック液晶、有機太陽電池への応用を進めていく。2007年度中にサンプル出荷し、2010年に8億円の売り上げを見込んでいる。

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