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» 2007年03月28日 07時30分 公開

緊急特集「さらばポケベル」:第3回 「ベル友」「メル友」が生まれたワケ (1/2)

ポケベルの「ベル友」と携帯電話の「メル友」は何が違うのか?似ているようで異なる両者の特徴をメッセージ文化の移り変わりの中から探ってみる。

[村田嘉利,ITmedia]

 今回は、日本のポケットベル市場に特異的に現れたメッセージング文化、つまり「ベル友」に焦点を当てていきたい。

 日本のポケットベル市場に起きた最大の特異的事象といえるのが「ベル友」だろう。1992年からカード型やペンダント型といったプライベートユース向きの形状をした端末が次々と発売された。時を同じくして、ユーザーにより数字の語呂合わせでメッセージを送る方法が独自に発明された。例えば「724106=何してる?」「3919=すぐ行く」などがある。

 さらには、送れる文字の種類も数字に加えて定型文やイラスト、カタカナ文字、自由文(仮名、英数字、絵文字)、そしてメロディーまでと多様化していった。電話のテンキーでポケットベルにメッセージを送る際のアーキスマトリックス表の一部を示す。

アーキスマトリックス表 表:ポケベルのアーキスマトリックス表

 例えば「えいがにいこう」は、「*2*21412210452122513##」となる。端末に表示できる定型文やイラストは、受信機に登録されているものだけで、ケータイのように他の種類のメッセージをインターネット経由でダウンロードすることは出来なかった。

 ただしメロディーについては、当初は端末のメロディーICに記録されているメッセージだけだったが、1998年6月からはオリジナルメロディーを送信できる「メロディーメッセージ再生機能」が提供されている。「着メロ」はケータイ以前に、すでにポケットベルで提供されていたのだ。

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