あなたの周囲を見回せば、リーダーに求められる資質を常に発揮し続け、かかわるすべての活動に付加価値を与えているという人材が、多数存在しているはずだ。彼らに共通する4つの点におけるリーダーシップを開陳しよう。
ITスーパーバイザーを務めるリネットの働きぶりを見ると、まさにエネルギッシュという表現がピタリと当てはまる。職務として課せられた本来の仕事はネットワーク管理なのであるが、何か特別なプロジェクトが発足すると真っ先に取り組みむのはたいてい彼女であり、本業でもないのに頼まれれば率先してスタッフ用ガイダンスを開催するは、チーム全員が手本とすべき高い意欲を持って仕事を進めるは、といった具合だ。
こうしたリネットの仕事ぶりは、まさに付加価値を持つリーダーシップと呼ぶにふさわしく、実際彼女の属するチームはいい意味での刺激が与えられ、そのパフォーマンスや業績を常に高め続けている。そして、リネットのような付加価値を持つリーダーシップを発揮している人間は、どんな組織にも何人かは存在するはずなのである。
あなたの周囲を見回せば、リーダーに求められる資質を常に発揮し続け、かかわるすべての活動に付加価値を与えているという人材が、さまざまな現場において多数存在しているはずだ。これらの人々が職場のパフォーマンスや業績を高めている理由を知りたければ、最低でも以下に説明する4つの点におけるリーダーシップのことを理解しなければならない。
付加価値を持つリーダーとは“静かなる革命家”と呼ぶべき存在である。こうした人々は、率先して自発的な行動をする人間であり、その情熱的な仕事ぶりを見せられることで周囲の人間は感化されていく。それでは、何が具体的にそれを可能にしているのだろうか?
付加価値を持つリーダーとは、改善すべき問題点と達成すべき目標を意識させることで、思考の停滞を防止するものである。思考が停滞すると“引き金を引いてから狙いを定める”という本末転倒的な考え方がまかり通るようになり、ろくな検討をすることもなく未完成ないし不完全なソリューションが導入されたりするものだが、こうした措置はそのような事態の発生防止にも役立つ。それでは、何が具体的にそれを可能にしているのだろうか?
多くの場合、漫然とした意識で活動している組織のパフォーマンスや成果には、見るべき点が存在しないものである。無駄な作業の繰り返しや、評価に値しない仕事をダラダラと続けている背景には、おうおうにして政治的な垣根や縄張り意識といった要因が潜んでいる。そして付加価値を持つリーダーとは、後記のような姿勢で動くことで、こうした状況とは好対照な環境を生み出すものである。
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