技術と人の戦い──トラックバックは廃れゆく運命かオルタナブログ通信(3/5 ページ)

» 2007年03月30日 19時05分 公開
[森川拓男,ITmedia]

メモ:加護亜衣応援メッセージのある社会、ない社会(シリアルイノベーション)

 筆者は、新聞の朝刊にはひと通り目を通す日課があるが、先日はその中のある広告にギョッとした。某週刊誌の広告に、元「モーニング娘。」で謹慎中の加護亜依が、再び喫煙したということが書かれているではないか。もしこれが事実だとしたら大変だ――そう思う間もなく、事務所は事実であると認識し、即日の解雇を決定した――

 この件に関して、彼女が言い訳をできないのは確かだ。しかし、それに対する過剰反応は見ていて辛かった。

 筆者自身は、彼女の歌声というものに惹かれている。従って、先月久しぶりに写真週刊誌上で元気な姿を見、反省とともに「歌いたい」という彼女の意思も確認できて、復活を楽しみにしていた。

 それが、たった1カ月でこれである。この件に関しては、ここで書くことでもないので、詳しくは触れない。しかし、マスコミの集中砲火、そしてブログや掲示板の荒れようは酷い、のひと言だ。一部の掲示板などは、嫌いになったわけではないが、荒らされるのが見ていて忍びないと閉鎖したところもある。

 今泉大輔氏の「シリアルイノベーション」に28日に投稿されたメモ:加護亜衣応援メッセージのある社会、ない社会は、まさに筆者と同じ意見が書かれていた。そして、大塚幸代女史が加護亜依に対して応援メッセージをブログで書いていたことを引用し、マスメディアでは書けない内容を、ブログでなら書けることは素晴らしいと結んでいる。しかし、それはあくまでも書く人物によるだろう。結局、マスメディアに流されてしまったり、頑な考えしか持っていなければ、マスコミと同じように、いやもっと酷い叩きが進んでしまうのだ。

 この話題とは異なるが、川上暁生氏の「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」で24日投稿されたブロガーのブログ 読者のブログ、そして大野元久氏の「IT's my business」で27日に投稿されたそれは匿名でなければ言えないことかにも、ぜひ目を通してほしい。

 そして、堀内浩二氏の「発想七日!」に23日に投稿されたエントリ口を開く前に思い出すべき「三つの門」を読んでみよう。

 いったいどちらに転んでしまうのか。――これは、この連載の第2回目でも触れたモラルの問題とも通じる。今後注目していきたいと考えている。

インターネットでの買い物(音楽の未来を考える)

 先日、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」を見ていると、電子マネーの特集をしていた。すでに多くの読者が知っているように、電子マネーには先払いと後払い式の2種類に大別されるが、すでに複数の仕組みが存在している。そこに、新たにセブン&アイホールディングス独自の電子マネー「nanaco」が参入してきた(関連記事)。まずは4月23日から、都内のセブン・イレブンで開始、5月14日には東北・関東地区へと拡大、5月28日には全国のセブン・イレブンで利用可能になるという。

 小銭が不要になるなど、一見便利に思える電子マネーだが、統一したものではなくバラバラな規格では、かえって消費者は繁雑になって混乱するだけだ。中でも何よりも問題なのは「後払い式」の電子マネーだろうか。SuicaやEdyなどといった、お金をチャージしておいて、その範囲内で使える電子マネーならば、問題はない。しかし、後払い式だと自分が使っている意識がないままに使ってしまい、気付いたら大変な請求が来る――

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