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» 2007年04月23日 12時32分 公開

FireScope、Web2.0利用のIT運用管アプライアンス発表

独立系新興企業のFireScopeは4月23日、IT運用管理ツールの新バージョンをリリースする。マッシュアップなどのWeb 2.0機能を利用することにより、IT部門の苦労を軽減するという。

[Paula Musich,eWEEK]
eWEEK

 FireScopeのFireScope Business Service Management(BSM)ツールは、アプライアンス型のフォームファクターを採用。各種のオープンソース管理製品がポータルアーキテクチャに統合され、ITリソースの可用性とパフォーマンスのリアルタイムモニタリング機能とレポーティング機能を提供する。

 新バージョンでは、複数のIT運用管理データソースをベースとしてマッシュアップを作成する機能が追加された。「イベントと生データを取得し、これらを場所、ベンダーおよび既存リソースに基づいて論理的に分類することにより、1つのポータル上で監視することができる。データを論理的なグループに分類することにより、何が起きたのか、そしてどんな処置を講じるべきかが分かる。これらすべてのアプリケーションが集約される」とカリフォルニア州ラパルマに本社を置くFireScopeのマーク・リンド社長は説明する。

 カリフォルニア州モンロビアの地域電話会社、Telscape Communicationsは、FireScopeの早期導入企業である。Telscapeのジョセフ・ホロブCIO(最高情報責任者)によると、FireScopeはIBM/TivoliやCA、Hewlett-Packard(HP)などが提供する大企業向け管理システムでは対処できない問題を解決することが分かったという。

 「これは、異種データを収集して論理的なグループに分類し、データにタイムリーに対処することを可能にする新たな手法であり、他社製品が対応できなかったニーズを応えるものだ。この分野の従来製品よりも素早く結果を確認することができる」とホロブ氏は話す。

 FireScopeで採用されたポータルアーキテクチャでは、ポータルビューからアクセスできるツールのメニューが各ユーザーに提供される。これらのツールは、ネットワークツールやファイアウォール管理プログラムのほか、ヘルプデスクシステム、Wiki、フォーラム、共有カレンダーなど多岐にわたる。ネットワーク管理者であれば、ネットワークスイッチのパフォーマンスを表示させて設定を変更することがができる。「これにより、変更がネットワークにどんな影響を及ぼしているのか確認できる。Wikiを作成して仕事に必要な共通のコマンドを示すことも可能だ」とリンド氏は話す。また、新しいアプリケーションや機能を追加する際もFireScopeアプライアンスを再起動する必要はない。

 FireScopeは、Managed Objectsの製品や元Mercury Interactive(現在はHPの子会社)のBusiness Service Management Suiteなどの既存のBSMツールと競合する。

 リンド氏によると、FireScopeには5つのユニークな特徴があり、その1つがマッシュアップ、Google Maps、AJAX(Asynchronous JavaScript and XML)、Yahoo FinanceのSparklinesなどのWeb 2.0機能だという。「Sparklinesミニグラフは、トレンドデータをチェックするのに非常に有効だ。限られた領域内でより多くの情報を得ることができ、データの表示方法の柔軟性にも優れている」と同氏は話す。

 同氏によると、2番目のユニークな特徴が、アプリケーション、OS、サーバクラスタ、ウイルス対策システム、ネットワーク、電源/空調システムなど各種のITリソースから収集したイベントデータを論理的に分類する機能だ。

 「従来であれば、ユーザーからERP(Enterprise Resource Planning)システムの動作が遅くなっているという連絡が入った場合、ITスタッフ全員が対策に追われ、原因を特定するのに長い時間がかかった。FireScopeでは、可用性やパフォーマンス、セキュリティなど、あらゆるイベントにカスタムタグを付ける機能があるので、それぞれのイベントに応じてフィルタリングすることが可能だ」と同氏は説明する。

 柔軟なリアルタイムレポーティング機能もFireScopeの特徴の1つで、これによりレポート作成担当者を置く必要がなくなるという。「レポートはすべてリアルタイムで作成され、公開、非公開のどちらにでも設定できる」とリンド氏は話す。

 FireScopeでは、ブログやWiki、フォーラム、ジャーナルなどを参考資料として利用したり、知識を伝達するために利用したりできるというのもユニークな特徴だ。例えば、SharePointに関するインシデントレポートをリンクしてアラート通知に含めれば、時間の節約を図ることができる、とリンド氏は話す。「多くのアナリストによると、インシデントのタイプを特定してから原因を特定するまでに7〜22分かかる。当社の顧客の場合、これが平均で4〜5分で済む。修復手順の中で実際に歩き回って原因を調べる作業が不要になるからだ」と同氏は語る。

 FireScopeアプライアンスは5種類のモデルが用意され、価格は1万〜15万ドルとなっている。

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