今度はエリツィン前大統領の死去に便乗のスパム

「ボリス・エリツィンは生きている」というタイトルでユーザーの注意を引こうとするスパムが急増している。

» 2007年04月27日 08時48分 公開
[ITmedia]

 「ボリス・エリツィンは生きている」――。ロシア前大統領死去のニュースに付け入り、こんなタイトルでユーザーの注意を引こうとするスパムが急増している。同国のセキュリティ企業Kaspersky Labが4月26日、ブログで伝えた。

 Kasperskyによれば、メール本文は翻訳すると、「エリツィンは棺の中で目を覚ました。エリツィンは死んではいない。昏睡状態に陥ったのだ」などの内容が書かれている。続いてリンクが記載され、クリックして先を読むよう促している。

 著名人の死去や大きな事件、災害など、世間の関心が高い時事ニュースに便乗するのはスパムメールの常套手段。こうしたメールに記載されたリンクをクリックすると、悪質サイトに誘導されるケースが多い。

 ただ、エリツィンスパムでは、リンクをクリックしてもマルウェアにはつながらないという。リンク先はユーザーが医師に質問できる掲示板サイトになっており、同サイトには騙されたユーザーから怒りのコメントが多数投稿されているという。

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