「イラクで偶然手に入れた財宝の一部をあなたに譲りたい」。こんな内容の詐欺メールが見つかったと、Symantecが報告している。
イラク駐留米兵が偶然手に入れた財宝の引き受け手を捜している――。こんな内容で相手をだまそうとする新手の「ナイジェリア詐欺」メールが出回っているという。米Symantecが5月7日に発表したスパム動向に関する月例報告書で明らかにした。
イラク駐留米兵をかたるメールには、イラクで偶然、多額の現金や財宝を発見したというストーリーがつづられている。この分け前を譲りたいので、住所や電話番号などを知らせて欲しいと求める内容。
中には、自分は人道支援作業中に爆弾で重症を負い、いつ死ぬか分からないが、イラクで手にした現金2000万ドルのうち50%を慈善事業に、50%をあなたに遺したい――と訴えるバージョンもあるという。
この手のメールは富を約束してくれるだけでなく、米国人にとってはニュースなどで日々見聞きしている信頼できる同胞から届いたものと映り、従来のナイジェリア詐欺に比べてひっかりやすいとSymantecは指摘する。
このほか新手のスパムとしては、米国の大手ファストフードチェーンを標的として、「××社のフードは昆虫の死骸でいっぱいだ」などと中傷する内容の脅迫メールも発見された。
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