MSがまたもや組織変更、企業向けサーバ製品などがビジネス部門へ

Microsoftがまたもや自社の組織図を描き直した。デベロッパー/プラットフォームエバンジェリズムチームをサーバ/ツール部門に加えた上で、この統合部門をOfficeなどを扱うビジネス部門に移動する。

» 2007年05月22日 13時08分 公開
[Peter Galli,eWEEK]
eWEEK

 Microsoftがまたもや自社の組織図を描き直した。今回の再編は、デベロッパー/プラットフォームエバンジェリズムチームをサーバ/ツール部門に加えた上で、この統合部門をビジネス部門に移動するというものだ。

 Microsoftの広報担当者が米eWEEKに語ったところによると、ボブ・マグリア上級副社長が統括するサーバ/ツール部門は、プラットフォーム/サービス部門からジェフ・レイクス社長が率いるビジネス部門に「そっくりそのまま」移されたという。

 「今回の組織再編は、プラットフォームとサービスにフォーカスしたものであり、Microsoftが企業向けに販売するすべての製品を1つの事業部で統括するのが目的だ」と同広報担当者は説明する。「Microsoftの経営幹部は、当社の最重要課題に対する指導陣のフォーカスを強化し、イノベーションの促進に向けた組織体制にすべく今回の再編を決定した。さらに多くの価値を顧客に提供できるようにすることが最大の目的だ」。

 コーポレート副社長のサンジェイ・パルタサラティ氏が統括してきたデベロッパー/プラットフォームエバンジェリズムチームは、サーバ/ツール部門に統合され、マグリア氏の指揮下に入った。今回の組織再編は5月18日付で実施された。

 Microsoftのプラットフォーム/サービス部門はWindowsやWindows Live/MSNなどの製品や構想を担当し、ビジネス部門はMicrosoft Office、Dynamics ERP、Dynamics CRMなどを担当する。

 Microsoftはこの2年間、組織再編を何度も繰り返してきた。2005年9月には、同社の事業目標に合わせるために、既存部門の幾つかを3つのコア事業部(プラットフォーム/サービス、ビジネス、エンターテインメント/デバイス)に再編すると発表した。

 そして2006年1月末には、Exchangeグループとリアルタイムコラボレーショングループを統合コミュニケーショングループと呼ばれる部門に統合した。

 同社は2006年3月、プラットフォーム/サービス部門の組織再編を行い、Officeチームを率いてきたスティーブ・シノフスキー氏をWindowsグループとWindows Liveグループの責任者に指名し、Windowsの将来バージョンの計画に関して同氏に幅広い権限を与えた。

 さらに2006年10月には、MicrosoftはWindowsコアOS部門を5つのチームに分割した。この組織再編は、PCハードウェアへのフォーカスを強化するとともに、より充実したソリューションを顧客に提供するのが狙いだった。

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