Windowsサーバの伸び率がLinuxサーバのそれを上回るという、これまでにないトレンドも見られた。
2007年第1四半期の世界サーバ売上高は5%弱拡大し、IBMとHewlett-Packard(HP)が僅差で首位を争った。調査会社IDCとGartnerがそれぞれの調査結果を発表した。
Gartnerの調査では、同四半期の世界サーバ売上高は前年同期から4.5%伸びて129億ドル、出荷台数は6%伸びて210万台となった。
販売サイクルの長期化で2006年第4四半期はx86サーバの売り上げが不調だったが、これは一時的な問題で、第1四半期には成長が回復したとGartnerは述べている。
ベンダー別では、IBMが金額ベースで引き続き首位の座を確保し、29.8%のシェアを占めた。2位はHP(シェア28.2%)で、以下Dell(同11.2%)、Sun Microsytems(同10.3%)、富士通およびFujitsu Siemens(同5.4%)が続く。
出荷台数ベースではHPがシェア30%で首位を維持した。以下Dell(シェア21.1%)、IBM(同14.0%)、富士通およびFujitsu Siemens(同3.8%)、Sun(同3.7%)と続く。
IDCの調査結果は、調査手法の違いからGartnerとは異なったものになっている。第1四半期世界のサーバ売上高は前年同期比4.9%増の124億ドル、4四半期連続の伸びを記録した。出荷台数は4.6%増えたが、前年同期と比べると成長率は低いという。
セグメント別売上高では、ハイエンドサーバが2四半期連続で8.5%の成長率を記録したのに対し、ボリュームサーバの伸び率は4.7%、ミッドレンジサーバは2.2%だった。
ベンダー別売上高では、HPがシェア29.2%、IBMが28.9%と接戦を展開した。以下Sun(シェア10.9%)、Dell(同10.9%)、富士通およびFujitsu Siemens(同6.3%)が続く。
またOS別売上高を見ると、Linuxサーバ売上高は前年同期比10%増と2四半期連続で2けた成長を記録、サーバ総売上の12.7%を占めた。Windowsサーバの伸び率は10.4%。IDCが1998年にLinuxサーバの調査を開始して以来初めて、Windowsサーバの伸び率がLinuxサーバのそれを上回ったという。Windowsサーバは総売上の38.8%を占めた。UNIXサーバは0.5%増と微増、シェアは31.9%だった。
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