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» 2007年05月24日 06時00分 公開

紙文化とPCの世界を結ぶQRコードQRコードはさらに先へ

QRコードでアクセスするのはモバイルサイトがほとんどだろう。だが、逆にケータイサイトではなくPCサイトにつなげるという選択肢もある。

[國谷武史,ITmedia]

 QRコードで読み取ったURLをクリックすると、つながる先は携帯電話向けサイトである場合が多い。パーソナルメディアの携帯電話に直接、商品やキャンペーン情報を提供することでダイレクトマーケティングが可能になるからだ。

 業務用印刷システムのデュプロは、QRコードで読み取ったURLをPCに転送するASPサービス「Q転直Pa」を、アイディーエスと開発した。紙とWebの連携を目的に、QRコードのつながる先がモバイルサイトではなく、PCサイトになるのがQ転直Paの特徴となっている。

Q転直PaのQRコード

 Q転直Paでは、携帯電話で読み取ったURLがQ転直PaのPCサイトにブックマークリストに登録され、PCのメールアドレスにもURLが送信される。ユーザーはPCのブックマークリストを利用して、関心のあるPCサイトを閲覧する仕組みだ。

 初回登録時にIDとパスワードを設定する必要があるが、2回目以降は携帯電話の端末IDを利用してQ転直Paのサーバでユーザーを特定するため、QRコードを読み取るだけでPCサイトのURL簡単にブックマークリストへ登録されていく。

Q転直Paサイト内のURLブックマークページ

 例えばユーザーが街中で気になる広告を見つけた場合、その場でWebにある詳しい情報を見ることができなくても、ブックマーク登録をすれば、後から自宅のPCで詳しい情報を見ることができる。

ケータイサイトが無い場合にも

 Q転直Paを担当するクロスメディアプロジェクトグループの佐藤竜祐プロジェクトリーダーは、「モバイルサイトを新たに構築したり、運営したりするのは大変だという企業は多く、既存のPCサイトを活かして携帯電話と連携させるサービスを考案した」と話す。

 モバイルサイトは、キャリア別や閲覧される端末の仕様に合わせた構築・運営が必要になる。こうした業務を代行するサービスもあるが、「コンテンツに制限のあるモバイルサイトよりも、充実した情報をPCサイトで提供したいという企業ニーズもある」(佐藤氏)といい、モバイルサイトではなく、PCサイトと連携するQ転直Paサービスを開発した。

佐藤竜祐プロジェクトリーダー

 Q転直Paの企業ページでは、QRコード作成のほか、Q転直PaでURLをブックマーク登録したユーザー数と、ブックマークリストからそのPCサイトへアクセスしたユーザー数がリアルタイムに分かる。キャンペーンなどでQ転直Paを利用すれば、詳細な広告効果を測定することができる。

 同社によれば、都心にある大手デパートのキャンペーンサイトをブックマークリストに登録したユーザーのうち、100%近いユーザーが実際にPCサイトを閲覧したという。また、あるイベントでは広告を配布したユーザーの8〜9%がイベント関連サイトをブックマークに登録し、その大半がサイトを閲覧したという。ダイレクトメールは、配布枚数に対する回収率が2%前後とされることから、QRコードとPCサイトを連動させる広告効果は高いようだ。

 佐藤氏は、「インターネットの発達で情報容量に制限のある紙媒体の価値が下がると言われてきた。だが紙とPCをつなぐ仕組みは、紙媒体に付加価値を与え、ユーザーにも企業にもメリットある情報利用手段になるだろう」と話している。

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