ニュース
» 2007年06月26日 14時13分 公開

XenSourceとNECが仮想化技術で提携

サーバ仮想化市場での立場を固めるべくXenSourceとNECが新たな提携を結んだ。

[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 XenSourceは「XenEnterprise」の市場拡大を目指し、NECと新たな提携を結んだ。6月25日に交わされた契約により、カリフォルニア州パロアルトに本社を置くXenSourceは、x86市場でグローバルに事業展開するOEMであるNECと協力関係を確立する。XenSourceは、オープンソースのハイパーバイザープロジェクトであるXenの開発者らが創設した仮想化企業。

 NECにとっては、XenSourceとの提携により自社のx86サーバの奥行きを拡大し、顧客の選択肢を増やすことができる。NECは仮想化技術のリーディングプロバイダーであるVMwareとも提携しているが、XenEnterpriseはNECの管理スイート「Sigma Systems Center」でデフォルトの仮想化オプションになる。

 さらにNECは、XenSourceのXenEnterprise製品の再販も行う。

 XenSourceのアジア事業部のゼネラルマネジャー、ニーマ・ホマユーン氏は電話取材で、「NECとXenSourceは、仮想化技術を市場に効率的に提供する手段としてグローバルな契約を締結した」と語った。

 XenSourceは既にStratus TechnologiesやMarathon Technologiesなどの企業と提携を結んでいるが、NECのようなグローバルなプレゼンスを持った企業との提携は今回が初めて。

 「これは当社にとって非常に重要な提携だ。グローバルなプレゼンスを持った一流のOEMとの協力関係を築くことは、XenEnterpriseを次世代の仮想化ソリューションの主流技術として確立する一助となる」とホマユーン氏は話す。

 VMwareは長い間、x86サーバ向けの各種製品で仮想化市場を支配してきた。しかし最近では、オープンソースの仮想化技術がある程度受け入れられるようになってきた。これは、XenやOpenVZなどのオープンソースプロジェクトがVMwareに代わる低コストの選択肢として成長し始めたことを意味する。

 XenSourceに加え、Virtual Ironも自社の仮想化製品でXenハイパーバイザーを採用している。

 NECのコンピュータソフトウェア部門のゼネラルマネジャー、イノウエ・カツミ氏は同社の東京本社から取材に応じ、NECはレガシーのメインフレーム技術の時代から仮想化の経験を持っているが、XenSourceとの契約は自社のx86ラインの拡大につながると述べた。

 調査会社Gartnerによると、x86市場でNECは2007年1〜3月期、出荷台数ベースで2.3%のシェアを確保し、全世界で5位にランクされた。しかしNECは、同期にx86市場で31%の市場シェアを取った市場リーダーのHewlett-Packardから大きく引き離されている。

 XenEnterprise製品をNECのハードウェア/ソフトウェアに統合するのに加え、XenSourceとNECでは、ストレージやネットワーキング製品用の仮想化ツールの開発も始める。

 NECによると、同社は8月にXenEnterpriseの出荷を開始する予定で、XenSourceのソフトウェアを組み込んだNEC Sigma Systems Center管理スイートは12月に提供される見込みだという。これらの製品は当初、日本国内で発売され、その後、米国などの海外市場でも販売される予定だ。

 XenSourceの仮想化技術を組み込んだNECの管理ソフトウェアのリリースには、XenEnterpriseの最新版(バージョン4.0)が含まれる。ホマユーン氏によると、同バージョンは今夏にリリースされる予定。

 両社幹部によると、XenEnterpriseが含まれるSigma Systems Center管理スイートの価格は未定だという。

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.

注目のテーマ