米Cisco SystemsがIronPort Systemsの買収を完了。「自己防衛型ネットワーク」をさらに強化するという。
米Cisco Systemsは6月25日、米国のセキュリティ企業、IronPort Systemsの買収を完了したことを発表した。同社の買収は2007年1月に発表されていたもの。
IronPort Systemsでは、電子メール/Webセキュリティアプライアンス製品を開発、提供してきた。インターネットを流れるトラフィックを収集し、IPアドレスの振る舞いや履歴などの情報を集約したデータベース「SenderBase」を活用してフィルタリングやコンテンツのブロック、削除などを行う点が特徴だ。
CiscoではIronPortのセキュリティ技術やSenderBaseを、同社が提唱してきた「自己防衛型ネットワーク」戦略に組み入れていく。具体的には、「Wide Traffic Inspection」によりネットワークにコンテンツ解析機能を統合し、エンドポイントや主要なプロトコル、さらにはネットワークそのものをコンテンツレベルでも保護していくという。
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