特集
» 2007年07月17日 06時00分 公開

モバイルデバイスを護る術:無線LANアクセスの落とし穴はユーザー

最近ではモバイルや自宅で無線LANを利用するユーザーが増えている。だがユーザーのセキュリティ意識は想像以上に低いようだ。

[ITmedia]

本記事の関連コンテンツは、オンライン・ムックPlus「あなたのモバイルデバイスを護る術」でご覧になれます。


 情報処理通信機構(IPA)は、7月10日に公開した「情報セキュリティに関する新たな脅威に対する意識調査」の報告書の中で、新しく無線LANに対するユーザーのセキュリティ意識状況を盛り込んでいる。無線LANの利便性に対して、セキュリティに対する意識はあまり高くはないようだ。

 3回目となる今回の調査は、3月30日〜31日に15歳以上のPCインターネットユーザーを対象にWebアンケート形式で行われた。有効回答者は5316人で、男女比は5対5、回答者の平均年齢は39.7歳となっている。

 まずインターネットの利用場所についてみてみると、回答者全体の76.0%が「自宅(有線)」と答え、次いで「職場」34.0%、「自宅(無線LAN)」が31.0%となった。最近では無線LANを内蔵するノートPCが普及し、宅内でもさまざまな場所からインターネットにアクセスできる無線LANの利便性が受け入れられているようだ。

インターネット利用場所

 モバイル環境でインターネットを利用するユーザーは、「外出先(データ通信カード)」3.0%、「外出先(公衆無線LAN)」2.4%とわずかな回答数にとどまった。利用場所を男女別でみると、ほとんどの項目で女性よりも男性の利用が多い結果となったが、唯一「自宅(無線LAN)」では女性の利用が男性を0.8%上回った。無線LANの利便性は、特に女性に受け入れられている様子がうかがえる。

 次に自宅の無線LAN環境で実施している対策をみてみると、「SSIDを設定」26.8%、「WEP/WAPなどの設定」28.9%と最低限度のセキュリティ対策を行っているユーザーが3割に満たない結果となった。必要対策となるMACアドレスの利用も2割以下にとどまっている。

無線LAN設定における対策の実施状況

 注目されるのは「実施していない」「わからない」「言葉の意味がわからない」との回答の合計がすべての項目で7割以上に達し、無線LANに対するセキュリティ意識がユーザーでほとんど浸透していない状況が明らかになった。被害状況をみると、「通信内容をのぞき見された」や「不正に利用された」などの被害を経験した回答者は4.6%にとどまり、95.4%が被害経験はないと回答している。

自宅での無線LAN利用時の被害経験

 無線LANインターネットは、多くのユーザーに便利なものとして受け入れられつつあるものの、セキュリティを意識するユーザーはごく一部に過ぎないようだ。今後は無線LANに対応したスマートフォンなどモバイル端末の利用も広がることが予想され、屋外の無線LANスポットを利用する機会も増えると思われる。無線LANユーザーに対するセキュリティ意識の啓発と対策が緊急の課題となっているようだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -