三菱電機、Vista Enterprise導入済みの法人向けPCを発売

三菱電機は、Windows Vista Enterpriseをインストールした法人向けPCの受注を8月10日から開始する。

» 2007年08月01日 19時11分 公開
[ITmedia]

 三菱電機は、Windows Vista Enterpriseをあらかじめインストールしてすぐに利用可能な法人向けPCの受注を8月10日から開始する。

 近年、社外にPCを持ち出して使用する機会が増え、紛失・盗難などによる情報漏えいの危険性が高まっている。セキュリティ確保のためにはさまざまな方式が利用されているが、ログインパスワードだけではハードディスクを外してほかのPCに接続すれば読めてしまい、ファイルを暗号化するだけではメモリが不足した場合に書き出される一時的なファイルからの漏えいを防止できないなどの限界がある。

 Windows Vista Enterpriseが備えるBitLockerは、OSの入ったハードディスク(論理ドライブ)を、OS起動時に必要なファイルまですべて暗号化するので、ハードディスクの取り外しや一時ファイルへのアクセスなどによる漏えいに対して効果が期待できる。しかし残念ながらWindows Vista Enterpriseはプレインストールモデルで販売する方式ではなく、法人向けにボリュームライセンスを販売する方式のため、法人はPCとOSを別々に手配して自社でインストールするか、インストール作業をシステムインテグレーターなどに別途委託する必要があり、導入が煩雑で手間が掛かるという難点があった。

 三菱電機は、これらの煩雑な導入作業を代行し、PC本体、OS、SA、インストールをまとめて提供することで法人用Vista PCの安全性向上を支援する。

製品名 主な仕様 希望小売価格
基本セット(5台) apricot AL C2(インテル Core2 DuoプロセッサーU7500、1Gバイトメモリ、40GバイトHDD)、Windows Vista Enterprise(インストール済み)、SA(Software Assurance) 140万7000円
追加セット(1台) 同上 28万770円

 標準で提供されるモバイルPC「apricot AL C2」のほか、デスクトップPCの「apricot CX E3」なども組み合わせ可能。なお、製造・販売・保守は三菱電機インフォメーションテクノロジーが担当する。

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