トロイの木馬を使って盗まれたクレジットカード番号が、イラク反政府勢力のための装備購入に使われていた。
テロ組織に関与したとしてロンドンで摘発された3人の男が、ネット経由で盗み出したクレジットカード番号を使い、イラク反政府勢力のための装備一式を購入していたことが分かったという。セキュリティ企業のF-Secureが、Washington Post紙の記事を引用して伝えた。
それによると、Tariq al-Daour被告ら3人は、Windowsベースのトロイの木馬を使って一般のネットユーザーからクレジットカード番号などの情報を盗み出し、それを利用してオンラインストア多数で商品を購入した。
購入していたのは、イラク反政府勢力のための航空券、GPS装置、暗視用ゴーグル、寝袋、サバイバルナイフ、テントといった装備一式だったという。
3人はネットのポーカーサイトで資金を洗浄していたとみられ、実際の爆弾攻撃を計画していたとされる。
サイバーテロの概念については何年も前から論じられていながら、これまで実際に起きたことはなかった。しかし、これはサイバー攻撃が現実世界における攻撃のための資金稼ぎに使われたケースといえると、F-Secureは指摘している。
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