チェック・ポイントの調査によれば、81%の社員が業務データを自宅に持ち帰り、さらに転職の際にも情報を持ち出せると回答した。
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは8月20日、企業情報の持ち出しに関するセキュリティ調査の結果と対策アドバイスを公表した。情報漏えい対策のルールを徹底させる施策が必須だとしている。
同社では6月、欧州企業に在籍する200人のITプロフェッショナルを対象にデータの持ち運びに関するアンケート調査を実施した。調査結果によれば、75%の企業で情報漏えい対策が講じられていないことが判明した。
調査では転職時の情報の持ち出しについて質問が行われ、回答者の半数近くが「次の職場で役立ちそうな情報を、現在の職場から持ち出すつもりがある」と回答した。74%の企業がポリシーで情報の持ち出しを禁止しているものの、回答者の85%が「競合他社に利益のある情報を容易にコピーし、持ち出せる」と答えた。また回答者の81%が、「業務データを自宅に持ち帰る」としている。
情報の持ち運びには小さく軽量なUSBメモリが頻繁に利用され、同社では「16GギガバイトのUSBメモリは紙文書にして約32万枚ものデータになる。社員は毎日USBメモリを持ち歩き、転職先へ持ち出そうと考える人間も多い」と警告する。
一方で、USBメモリのようなモバイル機器は利便性が高く、業務効率が高まるメリットもある。同社ではモバイル機器の利便性と情報セキュリティを両立させるための、7つの手段を以下のようにアドバイスしている。
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