NEC、ペニンシュラ東京の全客室に携帯電話/無線LANデュアル端末を納入

NECは9月開業のザ・ペニンシュラ東京のホテル全客室と従業員向けにFOMA/無線LAN対応の携帯電話端末を納入した。

» 2007年08月28日 15時21分 公開
[ITmedia]

 日本電気は8月28日、ザ・ペニンシュラホテルズが9月1日に開業する「ザ・ペニンシュラ東京」(東京都千代田区)へ、SIP対応のIPテレフォニーサーバ「UNIVERGE SV7000」による無線LANシステムとNTTドコモのFOMA/無線LAN対応のデュアル端末「N902iL」を納入したと発表した。

N902iL

 ザ・ペニンシュラ東京では、二重化構成の4台のUNIVERGE SV7000と約450台の無線LANアクセスポイント「UNIVERGE WL1500-AP」による無線LANネットワークを館内に構築した。UNIVERGE SV7000にはユーザー認証機能とSecured RTPを利用した暗号化機能があり、ホテルネットワークへの不正アクセスやユーザーのなりすまし、盗聴の防止対策を図った。また、UNIVERGE WL1500-APではDoSアタック防止機能や不正アプリケーションアクセス防止機能が搭載され、マルチレイヤでのセキュリティを確保する。

 N902iLは314室の全客室と従業員を対象に約450台が配備され、宿泊客はホテルの内外を問わずフロントやルームサービスへの連絡、また通常の携帯電話として外線を利用できる。一方、従業員は業務連絡や宿泊客からの注文へリアルタイムに対応できる。今回のN902iLでは宿泊客が注文内容に応じてボタンを押すと関連部署へダイヤルされる仕組みとなっており、宿泊客から連絡があると関係従業員へ注文指示のショートメッセージが配信されるという。

室内での利用イメージ

 NECでは独自の課金ソフトウェアを開発しており、宿泊客がN902iLで利用したNTTドコモの通話料金などをチェックアウト時に清算できるシステムになっている。

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