エンタープライズ2.0はどのような意味を持つのか。そしてどこへ向かうのか。企業から寄せられたアンケート結果とともに、意味を探ろう。
エンタープライズ2.0とは、どのような意味を持つのか。このシンプルな疑問からオンラインムックPlus「ここまで来た!エンタープライズ2.0のトレンド」は始まった。毎週記事を書き、編集し、掲載し、読むことで、エンタープライズ2.0という単語はつかみどころがなく、比較的あいまいであることが分かった。
企業によって定義が異なり万人に通じるものが存在しない。それならば、企業が考えるエンタープライズ2.0の定義を集め、その総意の先にあるものは何かを明らかにしようと考えたのがこの特集企画の発端だ。
企画を進める中で、コクヨ、セールスフォース・ドットコム、日本IBM、日本オラクル、日立製作所、フィードパス、マイクロソフト(順不同)の7社からエンタープライズ2.0のメールアンケートの回答が得られた。この記事では、アンケートの結果から各社におけるエンタープライズ2.0の定義を見て、考察していこう。
これまでの経緯、そしてエンタープライズ2.0がなぜ求められているかについて、数社が言及していた。Web2.0の延長上にあり、企業利用で進化したことがその共通点だろう。
Web2.0を運用する環境が整い、現場主導でWeb2.0を企業に導入する動きが出てきていることが分かる。
一方で、企業内の事例についてもアンケートで聞いた。ある企業は、インフラ整備が重要であると言い、また企業の取り組みだからこそセキュリティが重要であるという意見もあった。現状ではまだまだ整備されていないものだからこそ、今後の取り組みによって進化していくだろう。そう答えたベンダーもあった。
セキュリティを重要だと語る理由は、コメントにもあるように、企業内情報共有の場では社外秘情報や個人情報が多いからである。エンタープライズ2.0の導入にはセキュリティの整備が必要というのは、もっとも重視すべきものの1つかもしれない。
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