入社までに「浮気」はさせない ≪後編≫有能社員をとらえよ、手放すな! デキる逸材の「獲得術」(2/2 ページ)

» 2007年09月07日 06時00分 公開
[アイティセレクト編集部]
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「内定ブルー」もなんのその

 2006年春。晴れて35人はそろってワイキューブに入社した。研修のため1カ月を東京で過ごし、その後、辞令とともに全国へ羽ばたいた。ただ、35人は入社までにSNSで「深く」つながっていたこともあり、「06年入社組は(それまでの入社組と比べて)同期意識が強いのではないか」(広報課の池田園子氏)といわれている。

 一般に、就職活動をしている学生たちのモチベーションは、内定を得たときが最も高いという。その後、入社までの間は期待よりも不安が大きくなるとか。それが一般にいわれる「内定ブルー」である。内定者SNSは、その解消に有効に働くといわれている。

 会社のサービスとして提供する内定者SNSの意義は、「会社とのつながり」を築くことにある。ただ、SNS自体を活性化するのには、箱崎氏が日々配慮するような、それなりの努力が求められる。それには、内定者SNSに取り組んでいる各企業は苦労しているといわれている。

 今“フル稼働中”の2008年入社組用SNSには、箱崎氏ら以外に、大阪支社の社員など数名が参加している。2008年春もまた内定者全員が入社してくることを、彼らは首を長くして待っている(「月刊アイティセレクト」10月号の特集「有能社員をとらえよ、手放すな! デキる逸材の『獲得術』」より。ウェブ用に再編集した)。

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