長期戦で「相思相愛」を確認すべし有能社員をとらえよ、手放すな! デキる逸材の「獲得術」(2/2 ページ)

» 2007年09月14日 06時00分 公開
[アイティセレクト編集部]
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 通常の採用情報サイトでは、求人の「スペック」のみが表示されていることが多いが、「mixi Engineers' Blog」はそれを「補完する役割がある」と大場氏は言う。

 例えば、会社側が応募者のブログを見て、面接とは違う視点で応募者の考え方などを探ることがある。エンジニアブログは会社側からの情報公開で、応募者が応募先のことをより深く理解できるもの。これにより、「面接でのロスを極力減らせる。また、マッチングの度合いも高くできる」(大場氏)。入社後に活躍してもらうためには、その高さは非常に重要と、大場氏は加える。

 「mixi Engineers' Blog」経由の採用数には、具体的な目標を設けていないという。ただ、「そこに長い期間親しみ、興味を持って応募してくる人を採用する確率は、高くなるかもしれない」と、大場氏。長期的な視点では、その成果に期待を寄せている。

 始まって2カ月余り。実際に、すでに応募してきた人はいるとか。採用にはまだ至っていないものの、「質はいい」と“手応え”は感じている()。

 「数はそんなに多くないが、(ブログを)よく読んでから応募してきているので、自分に合わないと感じている人は応募のアクションをとっていない。求めているところから来ているという感覚が強い」(大場氏)

 平林氏はこんな話も紹介してくれた─―ある企業でデータベースの高速化に困り、エンジニアブログでそれを嘆く書き込みをしていたところ、コメント(アドバイス)をしていた人がしびれを切らし、「オレがやってやるよ」とばかりに入社してしまった─―。

 エンジニアブログは、かなりの秘力を持っていそうだ(「月刊アイティセレクト」10月号の特集「有能社員をとらえよ、手放すな! デキる逸材の『獲得術』」より。ウェブ用に再編集した)。

(注)8月中旬現在。
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