8年目のCEATEC開幕、「協調こそ重要」とMS眞柄氏

10月2日、千葉県千葉市の幕張メッセで、最先端のITおよびエレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2007」が開幕。基調講演でMS眞柄氏がデジタルライフスタイルの実現を語った。

» 2007年10月02日 18時55分 公開
[柿沼雄一郎,ITmedia]

 10月2日、千葉県千葉市の幕張メッセでCEATEC JAPAN 2007が開幕した。最先端のITおよびエレクトロニクスの総合展示会として8回目の開催を迎えるCEATEC JAPANは、アジア最大規模を誇る映像・情報・通信の国際展示会として、海外からの参加も多い。デジタル技術やITを駆使した製品やサービスはもとより、電子部品やデバイスなどの出展も行われ、まさに先端エレクトロニクスの総合展示会と呼ぶにふさわしい規模で行われている。

 そのCEATEC JAPAN 2007のオープニングを飾る基調講演には、マイクロソフトから執行役専務の眞柄泰利氏が登場。ソフトウェアやさまざまなデバイスを利用した「デジタルライフスタイル」の提案をテーマに講演を行った。

眞柄氏 マイクロソフトでデジタルライフスタイル推進・OEM担当を務める眞柄氏。手元の富士通LOOX Uから、クロスプラットフォームで動画などを利用できる、同社のSliverlightコンテンツをコントロールしながらプレゼンを行った

 マイクロソフトによるCEATEC基調講演は今回が初めてとなる。眞柄氏はまず、マイクロソフトが基調講演を行う理由について説明をする。

 「今やパソコン、あるいはソフトウェアといったものが、独立した状態では成り立たなくなっている」(眞柄氏)

 これらが協調することで実現できる新しい世界、いわゆる「デジタルライフスタイル」を創造するために、業界全体が協業を推進することこそ重要であると眞柄氏は説明する。一社の製品や技術だけではもはや革新を生み出すことは難しい。それらが融合することで、新たな生活のスタイルが生まれてくるのだというメッセージだ。

 こうした融合を目指してマイクロソフトは、業界とともにユーザーが楽しめるサービスプラットフォームを提供していきたいと眞柄氏。2007年11月には、Windows Digital Lifestyle Consortiumを設立し、ハードウェアやソフトウェアベンダー、コンテンツサービスプロバイダー、量販店といったさまざまなパートナーと連携して、デジタルライフスタイルを提案する活動を行うという。ユーザーに利便性をもたらすシナリオを組み立てて、その実現を促すプロモーション活動をパートナーと共同で行っていく。

 同社はCEATECの展示ブースでも、こうしたデジタルライフスタイルの体験をユーザーに向けて発信している。「ソフトウェア+サービス」をキーワードに、Windows Liveを使ったオンラインによるコミュニケーションやデジタル写真の共有などの楽しみ方を提案し、新たなライフスタイルの革新を進めていくことを目指す。

展示ブース マイクロソフトの展示ブースでは、オンラインサービスのWindows Liveを使ったさまざまな楽しみ方が提案されている

 「すでに、さまざまな情報とそれを利用するための端末は生活の中にあふれており、ユーザーはどこにいても欲しい情報を手に入れることができる。これが現実であり、後はそれらをどのようにうまく利用できるかが重要だ。今後、パートナーとともに手を組んで、ユーザーに楽しんでもらえるサービスプラットフォームを提供していきたい」と眞柄氏は締めくくった。

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