「裏サイト」「YouTube」は必要悪か?オルタナブログ通信(2/2 ページ)

» 2007年10月03日 12時34分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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 同じく栗原氏の投稿された著作権に基づいて立ち読みを禁止できるのか?は、少し視点をずらしたエントリーだが、立ち読みは禁止にできないことを示した上で、現在直面している「未許諾アップロードされた著作物のダウンロードを私的複製の範囲外とする」はいったいどうなのかという問題提起となっている。これはそのまま「違法サイト」とは何なのか?ダウンロードに関する著作権法改正案についてといったエントリーにもつながるものだ。これらには、ぜひ目を通してほしいと思う。

 また、本連載でも過去に取り上げた「MYUTA事件」についてもMYUTA事件に関する分析記事という続報がある。こちらも合わせて読んでおきたい。

郵政民営化の果てにあるものは

 国会では、ようやく安倍首相の後継として、福田康夫衆院議員が、第91代内閣総理大臣に選出された。親子二代にわたる首相も初ならば、就任時の年齢も同じというのは興味深い。各メディアの世論調査でも、ほとんどの閣僚を前内閣から留任したにもかかわらず、支持率が安倍内閣末期と比べて軒並みアップしており、トップの交代がいかに雰囲気を変えたのかを表しているといえよう。ただし、あくまでもこれはご祝儀相場という見方もでき、今後の展開によっては大幅に変化する可能性もある。

 そして10月1日。小泉元首相の悲願である郵政民営化が正式にスタートした。いったい民営化の先にあるものは何か? 安藤怜氏「安藤怜のロンドン灯」では、郵政民営化の果てにでは、2006年4月から民営化されたイギリスの例を紹介している。そのほかにも、民営化に成功した例もあれば、失敗した例もあり、果たして日本の民営化が成功だったのかどうかは、今後注視していく必要がある。

 ただ、小林啓倫氏「シロクマ日報」愚痴メディアや、石坂渉氏「Web屋さんのココロえ」マスコミュニケーションにあるように、マイナス面ばかりをあげつらうマスメディアというものに対しても、キチンと整理しながら向き合うことを忘れてはならないだろう。

 既存のマスメディアにしても、辻俊彦氏「辻俊彦 現場で働くベンチャーキャピタリスト」メディア企業の迷走にあるように、ネット企業に対して迷走しているが、これらを見誤ると消え行く運命となるのかもしれない。

ネットサービスの終了に思う

 始まるものがあれば、終わるものもある。今回は偶然だが、2つのネットサービスに関して、終了の話題が投稿された。

 加藤恭子氏「きょこ コーリング」に投稿されたShesネットサービス終了に思うことと、工藤拓也氏「一人シリコンバレー男」に投稿された「ミセつく」終了とねじキューピー、生き馬の目を抜けだ。

 特に筆者は「ミセつく」に出店していたので、あまりにもあっけない幕切れに呆然とした。ほかにも同じ思いのユーザーがいることだろう。これらのサービスがなぜ終了しなければならなかったのか、そのあたりをよく研究すれば、新サービスを開始するためのヒントが隠されているのかもしれない。

 以上、9月20日から9月26日にかけて、オルタナティブ・ブログに投稿されたエントリーの中から、筆者が気になったものを幾つかピックアップしてみた。

 だが、本記事で取り上げることができたのは、このうちのわずか数本のエントリーに過ぎない。興味深い、大多数のエントリーを取り上げることができなかったのが実情だ。この他にも携帯シネマがおもしろい!(抱き込め!ユーザー、巻き込め!デベロッパー)ついに画像ファイルでもコンテンツマッチ広告が始まったのか…?(発想七日!)など、取り上げたいエントリーは幾つもあった。本記事を読んで興味を持たれたものがあったら、ぜひオルタナティブ・ブログのほかのエントリーも読んでほしい。

 オルタナティブ・ブログを初めて読むという人は、まずは「最新投稿一覧」から、オルタナティブ・ブログ全体の新着エントリーをチェックしてみよう。新着自体のRSS配信も行っているので、リーダーなどでチェックして、気になるエントリーを読む事が可能だ。そうする中で気になるブロガーを見付けたら、「ブロガー一覧」や、そのブロガーのRSSから直接新着をチェックするといい。また、オルタナティブ・ブログではPodcast配信(「オルタナティブ・ブロガー リレー」)も行っている。ブロガーの文章のみならず、肉声まで聴けるかもしれない。

 ITの今を知る、新たな発見があるだろう。

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