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» 2007年10月15日 07時00分 公開

失敗から学ぶ――新たなビジネス分析ツールは何が違う?新境地に挑むマイクロソフト(1/2 ページ)

再びCRMが注目されている。マイクロソフトは「ダイナミクスCRM」を発売して以来、大企業から中小企業に至るまで海外では1万社以上の導入実績を持つ。市場ニーズが高まる理由とは……?

[梅田正隆(ロビンソン),アイティセレクト]

 「Microsoft Dynamics」(以下、ダイナミクス)は、マイクロソフトが提供するビジネス・アプリケーションの新しいブランド。2005年9月に発表されているものの、日本においてはまだ新鮮に響く。現在、日本におけるダイナミクス・ファミリー製品は「Microsoft Dynamics CRM 3.0」(以下、ダイナミクスCRM)と、ERP製品の「Microsoft Dynamics AX 4.0」の2つ。

 マイクロソフトが初のCRM製品をリリースしたのは2003年1月のこと。ダイナミクスCRMの1つ前のバージョンで、発売から約2年で約4000社に採用されている(日本では販売されなかった)。

 ダイナミクスCRMは初めてのメジャー・バージョンアップ。05年12月に英語版がリリースされ、06年に入ってから仏語、独語などの各国語版が出荷された。日本語版は同年9月になって、ようやくリリースされた。

 動作環境としては、Windowsサーバをベースに、データベースにSQLサーバ、アカウント管理に「Active Directory」を使うことが必須となる。マイクロソフトのプラットフォーム製品群の上で稼働し、Active Directoryに登録されたユーザーをインポートして使用する。

 ダイナミクスCRMは5年ほど前からマイクロソフトが開発してきたもので、バージョン3.0で初めて日本語化された。

 「実はダイナミクスCRMも、パッケージというよりプラットフォームに近く、カスタマイズしやすい製品」と説明するのは、マイクロソフトのビジネスソリューションズ事業統括本部MBSプロダクトマーケティング本部CRMプロダクトマネージャ、吉田周平氏だ。エンタープライズ市場において、パートナーを担いだエコ・システムを重視するマイクロソフトだけに、パートナーがソリューションを提供しやすい製品に仕上げたという。

フロントエンドで収益力向上を支援

 CRMとERPの適用領域について、マイクロソフトは「受注/契約」をその境界と考えている。契約後の納品、請求、入金確認といった仕組みにバックエンド・システムとしてのERPを、契約前の提案や見積りといった仕組みにフロントエンド・システムとしてのCRMを、という切り分けだ。ERPは受注があって生きる仕組みで、コストを抑える役割を果たす。

 受注を増やすためには、商談の数を増やしたり、提案の回数を増やして成功率を高めたい。そこで、セールス・サイクルを短くし、数をこなせるようにする必要がある。それ故、フロントエンドは強化しなければならない。つまりCRMは、収益力の向上を支援するシステムといえる。

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