スパム撃退の手段としてフィルタが有効なのは言うまでもない。件のメールもYahoo!メールの標準迷惑メールフィルタ(無償提供)を入れてある。先の表で未読となっている欄があるが、ここ数カ月は気をつけて受信箱に届いたスパムは既読にしてある。つまり、未読のものはフィルタで撃退されたものとして見てほしい。かなり有用であることは数字を見れば歴然としているが、撃退率が高くても分母が増えており、今月はすでに20通以上がすり抜けていることが分かる。これも特定のメールが多く、一部のスパム業者がYahoo!メールフィルタを通過するためのテクニックを駆使しているのかもしれない。
Yahoo!の標準フィルタは「大量同時送信」をブロックする傾向がある。例えば、2006年冒頭に起きた「楽天ポイントの騒動」のお詫びメールは、私のほかのメールアドレスで迷惑メールとして引っかかった。一部の企業メールも大量送信を行っているため、筆者の経験では某社の「プレスリリース」が引っかかっている。
大量同時送付がスパムのパターンである以上、汎用フィルタに文句は言えないだろう(Gmailのフィルタにも某社は引っかかっている)。逆に言うと、企業が発信するメールを確実に顧客に届けるためには、送付方法に配慮しておく必要がありそうだ。
今回は時間がなかったので分析がやや甘くなったが、次回があれば「スパム送信元の変異」あたりを調査したい。
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