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» 2007年11月06日 18時34分 公開

Red HatがSunのオープンソース戦略を支持

Red Hatは、オープンソースのJavaを推進するSunの取り組みを支援する広範な契約に調印した。

[Darryl K. Taft,ITmedia]
eWEEK

 LinuxディストリビューターのRed Hatは、SunがJavaプラットフォームをオープンソース分野で推進するのを支援する計画だ。

 Red Hatは11月5日、Sunと広範なコントリビューター契約を締結したと発表した。この契約は、Sunが率いるすべてオープンソースプロジェクトにRed Hatの技術者全員が参加するというもの。

 さらにRed Hatは、Sunの「OpenJDK Community TCK(Technology Compatibility Kit)」ライセンス契約に調印したことも明らかにした。この契約に基づき、OpenJDKプロジェクトから生まれたJava SE(Java Platform, Standard Edition)プラットフォームのインプリメンテーションがJava SE 6規格に準拠しているかどうかを判定するためのテストスイートをRed Hatが利用できるようになる。

 Sunによると、Red HatはJava SEの互換性をサポートするためにJava SE TCKのライセンスを受ける最初の大手オープンソースソフトウェアベンダーだという。Red Hatでは、Java技術のエコシステムのイノベーションと発展を促進するために、OpenJDKコミュニティーの一員として自社の開発者のコントリビューション(寄贈コード)をSunと共有する方針だ。

 Red Hatによると、これらの契約は、Red Hat Enterprise Linux向けに、Java Runtime Environmentも含め、完全互換のオープンソースのJDK(Java Development Kit)を同社が開発する道を開くものだという。

 Sunのオープンソース統括責任者、サイモン・フィップス氏は、「Red HatがOpenJDKコミュニティーに参加し、そこで開発中のJavaインプリメンテーションを採用すると発表したことを非常に喜んでいる」と話している。

 Red Hatでは、同社にとってのメリットとして、Linux環境においてJBoss Enterprise Middleware用に高度に最適化された高速なランタイムをユーザーに提供できることを挙げている。

 Sunとの契約で得られる当初の恩恵の1つは、「IcedTea」プロジェクトとの緊密な連携が可能になることである。同プロジェクトは、FedoraとJBoss.orgの両技術をLinux環境で結び付けることを目的とする。IcedTeaは、OpenJDKプロジェクトでわずかに残されているプロプライエタリな部分にフリーソフトウェアの代替プログラムを提供する。

 「この提携の結果、IcedTeaがOpenJDKプロジェクトになるのを期待している」とフィップス氏は話す。

 Red HatのJBoss部門のサッシャ・ラブーリーCTO(最高技術責任者)は、「Java技術をオープンソース化するというSunの勇気ある決断をRed Hatは全面的に支持する。Red Hatは、これらの戦略的提携を通じてJavaプラットフォームに貢献し、互換性のあるオープンソースのJavaソフトウェアインプリメンテーションを提供することを約束する」と語る。

 Sunのソフトウェア部門のリッチ・グリーン執行副社長は、「この契約締結は、オープンソースのリーダーであるRed Hatが、このような大規模なコミュニティーに参加することに対する信任票である。当社がJavaソフトウェアインプリメンテーションをオープンソースにしたとき、GNU/Linuxの世界とJava技術のエコシステムの間でこのようなコラボレーションが実現するのを期待していた。オープンソースJava技術の可能性がRed Hatのリーダーシップの下で実現するのは喜ばしいことだ」と話している。

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