乙女の心がつないだリアルな世界とモバイルサイトモバイルサイト活用術(1/3 ページ)

モバイルサイトの世界だけで展開されるサービスが、現実世界に飛び出したら、どうなるのだろう。そんな試みにKDDIとサイバードが挑んだ。

» 2007年11月21日 16時27分 公開
[國谷武史,ITmedia]

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 11月上旬のある週末、東京・原宿にあるKDDIデザイニングスタジオに150人以上の女性が集結した。その顔ぶれは、中高生らしき若い世代から年配らしき世代まで実にさまざまだ。彼女たちは、この日の主役である“カリスマ占い師”の登場を早い時間から待ち続けていた。

 サイバードとKDDIは、EZwebで1999年から提供する占いサイト「鏡リュウジ恋占術」をテーマした初めてのリアルイベント「女子必見! 鏡リュウジが占う“オトコのキモチ”とは? 」を開催した。イベントの主役である鏡リュウジさんは、女性を中心に幅広い支持を集める占星術研究家として知られ、同サイトはEZwebの開始当初から続く人気サイトの1つだ。イベントには俳優の天野浩成さん、相葉弘樹さんも参加。来場した女性ファンと一緒に星占いを楽しむ内容となった。

120人分の来場整理券が用意されたが、会場にはそれを上回る女性ファンが駆けつけた

現実と仮想をつなぐ

 モバイルサイトで提供されるサービスの多くは、携帯電話端末の中だけで完結する“仮想空間”のサービスともいえるだろう。果たしてモバイルサイトのサービスを現実社会へ持ち出すと、何ができ、何が起こるのか。モバイルサイトが主役の今回のイベント開催は、サイバードとKDDIにとって初の試みだという。

坂本紫穂プロデューサー

 サイバードBtoC事業本部で鏡リュウジ恋占術サイトの企画・運営を担当する坂本紫穂プロデューサーは、イベント開催について「鏡さんが以前からファンと交流できるイベントを希望され、KDDIさんもモバイルコンテンツをメインとした企画を考えられていました。8月20日から新サービスの『プレミアム会員メニュー』が始まったこともあり、告知を兼ねたイベントが実現しました」と話す。

 プレミアム会員メニューは、月額525円で楽しめる付加価値を高めたサービスという位置付けだ。一般会員(月額210円)メニューでは13種の星占いを楽しめるが、プレミアム会員メニューでは、さらに7種類の占いと鏡氏のブログ、“癒し”をテーマにしたメッセージメール、動画コンテンツを楽しめる内容となっている。

 同サイトにはサービス開始時から加入している会員も多く、会員数は安定傾向が続いていた。新サービスは「会員の利用形態を見ると、気軽に利用する方から日常的に占いを楽しむ方までと幅広く、『もっと本格的な占いを楽しみたい』というニーズを受けて開発しました」と坂本氏。また、会員の年齢層も30歳をピークに10代から30代以上の主婦までと幅広い。「若い方だけでなく、OLさんや子育てに悩みを抱える主婦の方も利用できるように、コンテンツのバリエーションやサイトのデザイン、使い方を常に工夫しています」という。

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