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» 2007年11月29日 17時29分 公開

仮想現実とソーシャルコンピューティングの融合 (1/2)

IBMはLotus Connectionsに3D技術を組み込もうとしている。これは仮想世界とソーシャルネットワークの融合に向けた取り組みだと言える。

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 Second Lifeのような3D型仮想現実とFacebookのようなソーシャルネットワークはこれまで基本的に、互いに交わることがなかった。しかし専門家によると、仮想現実はコンシューマー向けおよび企業向けのソーシャルネットワークの中で快適な居場所を見つけることになりそうだ。

 IBMでソーシャルコンピューティングを担当するジェフ・シック副社長によると、同社の研究グループでLotus製品を担当するプログラマーと技術者は現在、仮想現実技術をソーシャルコンピューティングソフトウェア「Lotus Connections」で利用するための研究に取り組んでいるという。

 例えば、実際の従業員のLotus Connectionsプロファイルのコンテンツが入ったアバターが現れると、その従業員の経験やスキル、関心分野、現在取り組んでいるプロジェクトなどが表示されるようになるという。ユーザーの意見を表明するLotus Connectionsブログの記事は、仮想都市の掲示板や壁に掲載される。

 また、アバターが仮想図書館に入ると、カード目録を通じてLotus Connectionsのソーシャルブックマークにアクセスすることができる。開発中のこの技術について、シック氏は映画「ディスクロージャー」でマイケル・ダグラスが演じる人物が仮想現実プログラムを利用して、引き出し(その実体はコンテンツリポジトリ)からファイルを抜き出す場面に例えている。

 IBMがソーシャルコンピューティングに3D技術を組み込もうとしている理由について、シック氏は「Lotus Connectionsはdel.ici.ousのように、2Dの世界でソーシャルブックマークを提供するが、これを3Dにしたらどんなふうに見えるだろうかと考えた」と米eWEEKの取材で語っている。

 同氏はこれらの仮想Lotus Connections技術の製品版の出荷スケジュールを明らかにしていないが、仮想現実技術をソーシャルコネクション実現の手段として利用しようと考えているベンダーはIBMだけではない。

 Unisfairという企業では、ソーシャルネットワーキングツールを企業向けの仮想会議製品に組み込む取り組みを進めている。これにより、仮想会議のアバターにとっては連絡先情報の交換という面倒な作業が不要になるという。

 仮想現実とソーシャルネットワークの融合の流れは、エンタープライズ分野だけに限られた現象ではない。ソーシャルネットワークがその開発プラットフォームをサードパーティーのプログラマーに開放したことで、こういった融合への扉が開かれた。

 Facebookのプラットフォームから開発されたアプリケーション「Second Life Link」は、ユーザーが自分のSecond LifeアバターをFacebookの友人に公開することを可能にする。このアプリケーションを利用することにより、ユーザーは両方のソーシャルネットワーク上で友人を検索することができる。

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