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» 2007年12月06日 10時00分 公開

先進の機能とデザインを身にまとうハンディターミナル:日本の流通・小売業界を支えるモバイルソリューション

カシオの最新ハンディターミナル「DT-X7」は、流通・小売業を主なターゲットとし、使いやすさを徹底的に追求して開発された。カシオでは、この端末のみならず、パッケージソリューションの分野でも、流通・小売業界を支援する製品群をラインアップしている。

[PR/ITmedia]
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ハンディターミナル市場の中でも激戦区の流通・小売業界

 ハンディターミナルは、15社前後のメーカーが競い合う市場だ。かつては独自アーキテクチャ、独自OSを用いたものが多かったが、現在では開発の容易さなどからWindows CEをベースとした端末が主流となっている。

 「おかげで、メーカーにとっては端末の差別化が難しい状況ですね。各社の製品に大きな差がなくなりつつあり、仕様だけでなく、現場で使った感触でも比較するというユーザーが増えてきています」と語るのは、カシオ 営業本部 国内営業統轄部 システム企画部 PA企画室 リーダーの牧英樹氏。

 特に、ハンディターミナル市場全体の約半分を占めるという流通・小売業界は激戦区だ。この業界において、ハンディターミナルは、もはや効率的なチェーン店舗運営の現場に不可欠な存在として定着している。


機能性に優れたハンディターミナルが店員の作業負担を軽減し、買い物客の待ち時間を減らす

photo カシオ計算機株式会社 営業本部 国内営業統轄部 システム企画部 PA企画室 リーダー 牧英樹氏

 例えばコンビニエンスストアの店頭で、入荷した商品の検品作業を行うケースをみてみよう。コンビニでは日に何度も商品が入荷するし、入荷即陳列が原則だから、検品も迅速に行わねばならない。そこで、ハンディターミナルを店内に持ち込んで、陳列棚の前に運び込まれた商品を相手として作業を行うことになる。ハンディターミナルで商品のバーコードを読み取ると、その商品の入荷予定数が端末の画面に表示される。そこで店員は、実際の商品の数を数え、間違いなく入荷しているかどうかを確認し、その場で棚に陳列する、といった具合だ。

 「コンビニなどのフランチャイズ店にとって、商品を仕入れるというのは本部との売買契約に相当します。もし納品された商品の数が違っていたら、店の損失になりかねないので、検品は厳密に行わねばなりません。単に迅速に行っていれば良いというわけではないのです。また店員は、検品作業中にも来店者があれば接客をせねばならず、検品作業に集中していられるとは限りません。効率的にやらねばならないのです」(牧氏)

 棚卸し作業も同様だ。商品のバーコードをスキャンし、全商品をできるだけ早い時間で終わらせなくてはなりません。また、発注作業では、商品バーコードを読み取り、表示された発注画面に必要数量を入力することで、現場を離れることなく迅速な発注が可能になる。

 こうした作業を容易にするため、バーコード読み取りや画面のチェック、数字入力などの使い勝手は大きな差別化ポイントとなる。そうした考えから、カシオでは、ハンディターミナル「DT-X7」を開発した。

 無線LANやBluetoothなどのワイヤレス通信機能、現場の環境でも故障しにくい防滴・防塵・対ショック性、十分なバッテリ持続時間など、ハンディターミナルとして基本的な機能・性能はもちろん、緻密なテストを繰り返して作られた形状は高い使い勝手を実現した上に、その結果として携帯電話にも通じる洗練されたデザインとなり、業界の注目を集めている。

photo ハンディターミナル「DT-X7」

 DT-X7の機能性の例を挙げよう。検品などの作業を効率化するためには、操作数を減らすことが重要だ。DT-X7は、バーコードを読み取りやすい形状、ボタン操作をしやすい形状となっていて、視線や手の動きが他の機種より少なくて済むほか、音声読み上げ機能が搭載されており、商品の入荷予定数を読み上げるようにすることもできる。画面を見ずに作業できれば、効率はさらに向上するというわけだ。

 「コンビニでの検品の作業量はかなり多いので、少しでも操作を減らせれば、全体としては大幅な時間短縮につながるのです」(牧氏)

 また、「前受け登録」という作業もある。レジ待ちの行列になっている買い物客の待ち時間を短縮するため、臨時のレジ処理に端末を使うというものだ。あらかじめ端末で商品の登録を行っておくことで、レジでは精算するだけとなり、流れがスムースになる。

 「DT-X7はカラーのファンクションキーを備えており、アプリケーションを素早く切り替えることが可能です。例えば、検品の途中で一時的なレジ処理をするといった用途にも迅速に対応できるのです」(牧氏)

 ホームセンターの切り売り商品などでは、レジに入力すべき情報が多いことから、レジ待ちの列が長くなりがちな傾向がある。このような課題に対しては、売り場で切り売りする際、端末に商品コードと数量(切り取った長さなど)を登録、携帯型Bluetoothプリンタでその情報を出力させておくという方法がある。レジの処理が迅速に行えるようになって行列を減らせるというわけだ。


流通・小売業におけるハンディターミナルの進歩

 一方、ハンディターミナルとは別に、業務用PDA端末も、流通・小売業で活躍している端末だ。こちらは主に、情報系アプリケーションに用いられている。例えば、バックエンドのサーバにアクセスして情報をやり取りするという使い方だ。家電店やホームセンター、自動車用品店などでは、商品の配送や工事の予約、売価照会などを業務用PDAで行っているケースがある。業務用PDAは一般的に大きなカラー画面や高い処理能力を備え、多くのハンディターミナルより多機能だ。情報を見て考えて操作するのに適している。こうした作業は、画面の情報量が多く、情報の入力を行いやすい業務用PDAの方が有利と言える。

 「近年では、Windows CEと無線LANのおかげでサーバとの連携がやりやすくなり、リアルタイムの在庫検索などのアプリケーションが増えてきています」(牧氏)

 発注作業も、業務用PDAが得意とする分野だ。先の牧氏の言葉にもあるように、店舗では適正な発注を行わねばならない。欠品があれば素早く対策せねばならない反面、やはり過剰在庫を抱えては損失になってしまう。

 「そのため、天候や、周辺のイベント情報などを考慮して、さらに本部での情報を踏まえ、より迅速かつ的確な発注ができるような情報を提供する仕組みが欠かせないのです」(牧氏)

 過去の販売実績、天候や気温、近隣のイベント情報など、様々な情報をサーバから呼び出し、発注の際の参考にするというわけだ。

 なお、業務用PDAは、ほとんどの機種が画面を大きくするためにPDA的な四角い形状をしており、バーコードをスキャンするといった作業には、操作性の面でハンディターミナルに劣る。それに対し、DT-X7は、業務用PDAよりは小さいものの、高解像度のカラー画面を採用している。これまでのハンディターミナルではモノクロ画面の機種も多かったが、情報量を考えるとカラーの方が有利だ。ハンディターミナルとしての高い操作性を持つ一方、情報系の用途にも対応できる能力を持たせるため、このような画面を備えたのである。普段はハンディターミナルとして使いつつ、情報系の用途が必要となる場合にも1台で済ませることができるというわけだ。

 業務用PDAが得意としてきた機能の一つに、無線LANを用いたIP電話機能もある。例えばホームセンターや物流センターなど、広い建屋の中に多くの店員が散らばって仕事をするような場所では、特定の従業員を呼び出すだけでも大変だ。館内放送での呼び出しは一方向だけの連絡にしかならないので、双方向に通話できるよう構内PHSを導入し、店員が持ち場を離れずに用事を済ませられるようにしている店舗も多い。だが、業務用PDAやハンディターミナルなどを持つのであれば、それで通話できるなら持ち歩く端末の数を減らせる。さらに、ブロードバンド通信を活用すれば店舗間の通話を低コストにできるなど、IP電話にはさまざまなメリットがある。DT-X7は、こうした用途にも対応が可能だ。

photo

 このように、DT-X7はハンディターミナルとして高い完成度を持つだけでなく、これまで業務用PDAが担ってきた情報系アプリケーションにも対応できる機能を備えている。その特徴が受けてか、すでに20社ほどの採用が決まっているという。

 「例えば、化粧品店や雑貨専門店で、それぞれ数千台規模をご採用いただきました。いずれも百貨店などのテナントとして展開しているチェーン店で、これまで使ってきたハンディターミナルからのリプレースです。これらの店は女性の多い職場ですから、デザイン面についても評価された可能性があります。個人的にも、ここ最近はデザインの第一印象はハンディターミナルでも重要だと感じるようになってきました。DT-X7に関して言えば、デザインありきではなく操作性あってのデザインですが、その点がむしろ評価されたのかもしれませんね」と牧氏は言う。

 また、ドラッグストアでの採用も決まった。最近では食品や飲料も販売するようになり、商品発注の精度が重要になってきた。そのため、ハンディターミナルとしての用途に加え、情報系の用途も求められ、DT-X7がうってつけということになったようだ。


端末の使い勝手をさらに高めるソリューション

 端末は、しかしITソリューションの一部でしかない。先に挙げたようなケースでは、いずれも端末だけで処理するのではなく、店舗サーバと端末が通信を行って、リアルタイムに情報をやり取りすることが求められる。そのサーバ側ソリューションのでき映えもまた、店舗の運営に大きな影響を与えるものだ。

 カシオは、こうしたハンディターミナルを活用する流通・小売業向け店舗支援ソリューションとして、「Excellent Store」を用意している。このソリューションには、「Front Information Plus」「Store Operation Plus」「Mobile Voice Communicator」の3つの製品がラインアップされており、Store Operation PlusとMobile Voice CommunicatorはDT-X7にも対応している。また、Front Information Plusも搭載を検討中だ。

photo 「Excellent Store」の画面ショット。Store Operation Plus(左)と、Mobile Voice Communicator(右)

 3製品の機能を簡単に紹介しよう。Store Operation Plusは、店舗で必要となる定型業務全般に対応したパッケージとなっている。発注や検品、在庫管理、棚卸し、売価チェック、ラベル印刷など一通りの機能を備え、これまでに説明してきたような業務を広くカバーできる。

 「流通・小売業におけるモノの管理には、その出口や入口、手配や戻しなど、いろいろな場面でいろいろな作業があります。それらを網羅したのがStore Operation Plusというわけです」(牧氏)

 一方、Front Information Plusには、本部と現場のやり取りを支援するための各種機能が盛り込まれている。各端末に対する情報配信や、端末のユーザーに対するアンケート機能、各端末から使える掲示板機能など、店舗運営に関わる情報の流れを管理する情報系パッケージという位置付けだ。

 そして、Mobile Voice Communicatorは、SS無線LANによるIP電話環境を構築するためのパッケージ。留守番電話や音声ファイルの一括配信、電話帳の一元管理など電話系の機能に加え、インスタントメッセージ機能も備え、リアルタイムなコミュニケーションを広くサポートする。

 「ハンディターミナルは、成熟市場になりつつあります。ですが、最近では高機能化が進んで、情報端末としての機能も持つようになってきたし、その端末を支えるパッケージソリューションも整ってきました。アプリケーション開発環境も、Windows CEを採用したおかげで充実しています」と牧氏は言う。ハンディターミナル市場に、これまでとは違った形の機能競争が生じ始めた。

 こうした状況の中、流通・小売業界はどのような方針で端末やソリューションを選んでいくべきか。牧氏は次のように語っている。

 「やはり最も重視すべきは、現場の効率アップでしょう。業務改善です。どうやって業務を進めれば改善になるのか、しっかり考えた上でシステムを検討していただきたいですね。例えば、POSの普及でマーケティングの効果は分かるようになってきたものの、本部からは現場の棚まで細かくは分からないのです。ある売れ筋商品の隣の棚に置かれた商品が一緒に売れるようなケースもありますが、その情報を知るのは現場のみ。現場に密着した業務支援、情報支援の端末やソリューションが、競争力の鍵になっていくと思います」

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提供:カシオ計算機株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2007年12月19日