システム管理者が作り上げるネットワーク管理ツール FuncLeverage OSS(2/2 ページ)

» 2007年12月10日 00時00分 公開
[Tina Gasperson,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine
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 「Funcのコミュニティーを作りたいと思っています。システム管理者は有能な人たちですから、彼らを結集して、各自の工夫、コード、ソフトウェア、スクリプトを共有することで、より強力なシステム管理ツールを構築できるだろうと思うのです。多くの大規模ソフトウェアアプリケーションは利用者の意見を聞いて作られてはいません。ですから、システム管理者のニーズを基にゼロから作り上げたいのです。わたしたちにも有能な人材が何人かいますが、 OpenViewレベルのものとなると手には負えません。しかし、すべてのシステム管理者が取り組めば可能です。それには、共同開発できる環境が必要です。彼らは実際に使うであろう機能に取り組むでしょう」

 Funcの中核開発者たちは、Funcが日用品――ネットワーク管理のコストが大幅に削減され自動化機能を強化するシステム管理者の「必需品」――となることを期待している。「システム管理者が必要とするツールを開発できるコミュニティーがあったら、Funcはどのような形で使われるでしょうか。おそらく、システム管理者にとって持っていたくなるもの、『これがなければ始まらない』といわれるようなものになるでしょう」(DeKoenigsberg氏)

 DeKoenigsberg氏は、FuncをRed Hatの新しいLinux自動化戦略「certify once, deploy anywhere」の中心と考えている。「これもその1つです。ただし、今前面に押し出すつもりはありません。まだ生まれたばかりですから。しかし、自動化戦略の中核の1つになる可能性を秘めています」

 「わたしがyumの仕事を始めたのは4年前のことです。皆さん『使える』と評価はしてくれましたが、おそらく自分のエンタープライズシステムで使おうとは思っていなかったでしょう。しかし、今では既定のアップデーターになっています。わたしたちは、yumをがらくたにはせず、時間をかけて必須のツールに仕上げたのです。同じように、現在のFuncは(一体型)システムを置き換えるほどにはなっていませんが、わたしたちはその将来性に期待しています」

Tina Gasperson ビジネスやテクノロジーに関する記事を執筆、業界で著名な雑誌に掲載されている。1998年からフリーランス。


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