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» 2007年12月12日 16時41分 公開

Firefox Hacks:顕著な機能向上を果たしたWebアプリ専用ブラウザ (1/2)

Mozilla Prismと名称を変更したWebアプリ専用ブラウザは、その機能も大きく変更され、シンプルだが使い勝手のよいツールへと変ぼうを遂げた。

[Nathan-Willis,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 Mozillaをベースにシングルサイト志向の“Webアプリケーション”ブラウザとして誕生したWebrunnerについては2007年7月にレビュー記事を掲載したが、この10月に同ブラウザはMozilla Prism名称を変更してMozilla Labsに移管された。当初Prismを実行できるのはWindowsプラットフォームだけだったが、現在ではMacおよびLinux対応ビルドも利用可能となっている。

 Webrunnerの開発目的は、個々のWebベースアプリケーションを1つの独立したプロセスとして実行させることで、デスクトップとの統合を図ることにある。このツールを介してアクセスする個々のWebアプリケーションは、システムドック、パネル、Applicationsメニューに起動用ランチャーを配置でき、起動後はそれぞれ専用のウインドウにて実行されるが、通常のブラウザに見られるツールバーやナビゲーション用アイテムは排除されている。

 現行のPrism 0.8リリースではGecko 1.9レンダリングエンジンが装備されており、これは最新版のFirefox 3βと同様のものだ。ダウンロードは、Linux、Mac OS X、Windows用にビルドされたPrismバイナリがそれぞれ入手できる。Linuxパッケージはtarボール化されており、その展開先は任意のディレクトリでよく、展開するだけでPrismを直接起動できるためインストーラなどは付属していない。

 Prismを起動するにはコマンドラインで「./prism &」と指定すればいいが、この操作に関してはWebrunnerに対する大幅な変更が施されている。最終公開版のWebrunnerでは読み込むサイトを個別の.webappファイルに記述してコマンドライン引数として指定する必要があったが、Prismではダイアログボックス上で目的ページのURLと名称を指定する方式に改められた。このダイアログボックスで必要な情報の入力後しOKを押すと、サイトへの接続と同時に、専用のランチャーがユーザーの指定位置に作成される。ここで指定した設定情報は、Linuxシステムの場合、各自のデスクトップ環境におけるFreedesktop.org Desktop Entry Spec系の.desktopファイルとして保存される。

 先に触れた.webappファイルは、自動的に作成された上で、この.desktopファイルにある「Exec=」行を介してリンクする方式に改められた。その収録先はMozillaで使われるデフォルトのプロファイルディレクトリである。なおPrismのランチャー用アイコンの指定もこの.desktopファイルで行われているので、アイコンのデザインが気に入らない場合は各自で変更すればいいだろう。

 従来は個々の.webappを手作業で作成していたことに比べると、今回の改善は操作性の大幅な向上をもたらしたと評していいだろう。そのほか、先のWebアプリケーション設定ダイアログには、ロケーションバーやステータスバーの表示などに関する幾つかのオプションが提示されるようになっている。Webアプリケーションのセッション実行時にオリジナルサイトから移動することはないというユーザーであっても、これらの機能は重宝するはずだ。

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