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» 2007年12月24日 00時00分 公開

「行く年来る年2007」ITmediaエンタープライズ版:文字+音+絵+映像がトレンドになる? (1/2)

「電話がつながらない」「メールを送っても返事が来ない」――そんなビジネス上のストレスから解放される日が来るかもしれない。今まさに企業におけるコミュニケーションが変わりつつある。

[伏見学,ITmedia]

 2007年にIT業界で最も使用された言葉は何であろうか。「仮想化」「SaaS」「マッシュアップ」「グリーンIT」……。確かにどれもよく耳にしたキーワードだ。ここにもう1つ付け加えるとすれば、それは「ユニファイドコミュニケーション(UC)」ではないだろうか。

 最近は多くの企業が製品やサービスにUCという言葉を取り入れる。企業レベルではもはやトレンドになってしまい、いまさら改めて説明される機会は少ない。しかし、ユーザーでUCの意味を理解している人はどのくらいいるのだろうか。

 今年のUCマーケットを振り返るとともに、UCについてまとめておきたい。

ユニファイドコミュニケーションの起源

 UCについては、各企業がさまざまな定義をしている。簡単に言うと、電話や電子メール、インスタントメッセージ(IM)、グループウェア、ビデオ会議などさまざまなコミュニケーションツールを統合して、業務を円滑にすることである。

 UCという考え方はいつごろ登場したのだろうか。IT調査会社のガートナーによると、「明確な時期は特定できないが、恐らく1990年代後半に使われ始め、2002、2003年ごろには一般に流布するようになった」という。

 具体的には、1990年半ばに、コミュニケーションの統合を表す言葉にかんして、ユニファイドメッセージング、統合コミュニケーション、マルチメディアメッセージングという3つで議論され、最終的にユニファイドメッセージングが採用された。その後、より広義な概念が必要になり、今度は統合コミュニケーション、ユニファイドコミュニケーション、マルチメディアコミュニケーションが挙げられた。ユニファイドメッセージングと混乱するのではと危惧されたが、「結果的にユニファイドコミュニケーションという言葉が使われるようになった」と同社アナリストは説明する。

ブームの火付け役は……?

 つまりUCは、既に5年前には一般化していたわけである。しかし何故、今年になって急激に普及し始めたのだろうか。“ユニファイドコミュニケーション”というキーワードでITmediaの過去記事を検索してみても、その変化は一目瞭然(りょうぜん)である。

「ユニファイドコミュニケーション」についての記事数の推移 「ユニファイドコミュニケーション」についての記事数の推移

 UCの代表的なプラットフォームといえば、Microsoftの「Office Communications Server(OCS) 2007」や、IBMの「Lotus Sametime」などである。OCS 2007は、VoIP、ビデオ、IM、Web会議といった機能を、OfficeやOutlookなどのアプリケーションから利用する統合コミュニケーション製品。Sametimeは、IM、Web会議、e-ラーニングなどを統合したリアルタイムコミュニケーションツールである。

 OCS 2007は、今年10月にリリースされた。実はこれが、今のUCブームをけん引している。

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