インタビュー
» 2007年12月29日 08時00分 公開

悩めるCTOの行く年来る年:技術者不足は深刻――フォートラベル (1/2)

ネット企業を技術面で支える最高技術責任者(CTO)に話を聞く第3弾。旅行口コミサイトを運営するフォートラベルの山路昇CTOに話を聞く。技術者採用が難しかった1年という。

[聞き手:怒賀新也,ITmedia]

 ネット企業を技術面で支える最高技術責任者(CTO)に話を聞く第3弾。

 SNSのグリー、価格比較サイトのECナビに続き、フォートラベルの山路昇CTOに話を聞く。フォートラベルは価格比較サイト運営のカカクコムの子会社で旅行口コミサイトを運営している。

 技術者の争奪戦に苦労しながら、データセンターを活用してシステム基盤の効率化を図ったり、これまでにない旅行商品の検索システムを実装するなどサイトの使い勝手の向上に取り組んだ。

人材採用に苦労したという山路氏

ITmedia CTOとして2007年をどう振り返りますか?

山路 2007年は技術者の採用に苦労した年でした。インターネットのシステム構築の経験、できれば20代など条件を付けると書類選考の段階で多くの人を落とすことになってしまいます。

 11月には技術者を採用するためのイベント「転職軍議 Webベンチャーで働く6つの理由」を開催しました。 マイネット・ジャパン、パソナテック、ブログウォッチャー、シリウステクノロジーズ、フューチャースコープとフォートラベルの6社合同で開催し、100人ほどの技術者が参加しました。何人かとコンタクトを取っていましたが、1月から1人採用することが決まりました。

 われわれのシステムは現在、ApacheベースのWebサーバ8台、mySQLのデータベースサーバ14台などを含め、全部で40台のサーバで運用しています。アクセスが増えたら台数を増やせば対応できるような仕組みにしたことで、ページの表示が速くなり、苦情も減りました。

 サーバは親会社であるカカクコムの一角に設置していましたが、2007年7月に外部のIDC(インターネットデータセンター)のサービスを利用することにしました。ラックにサーバを設置するなどの作業もすべて業者に任せ、設定もオフィスから遠隔操作できるため、楽になりました。ただし、こうしたサーバを一人が片手間で運用しているのが実情です。今後、100―200台になったときに運用が苦しくなると予想される一方で、必要な数の人材を採用できる自信がありません。

 引き続き、2008年はシステムの運用をなるべく自動化する仕組みを導入していきたいと考えています。「Func」や「Puppet」などネットワーク管理を自動化するためのオープンソースソフトウェアも流行してきており、注目しています。

レンタルサーバを利用することで運用が楽に(イラスト作成はフォートラベルのWeb運営チーム栗原さん)
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