SMBのIT投資意欲、晴れところにより曇り

ノークリサーチは、中小企業(SMB)市場の展望を明らかにする「SMB短観」で、IT投資意欲を天気予報の形式で示す「SMB-IT天気予報」を発表した。

» 2008年02月13日 13時58分 公開
[ITmedia]

 中小企業専門のIT調査会社ノークリサーチは、中小企業(SMB)市場の展望を明らかにする「SMB短観」を発表した。2008年度の「IT投資額についての動向」や「ITの導入・利活用で重視したい経営テーマ」についてアンケートを実施し、790社の回答結果をまとめた。この結果を5回にわたって掲載する。

 同社は展望の中で、SMB企業のIT投資意欲を天気予報の形式で示す「SMB-IT天気予報」を発表した。これによると、08年度のSMBのIT投資意欲はどの企業規模でも「晴れ」が多かった。業種別ではサービス業、組み立て製造業、小売業の投資意欲が高い一方で、卸売業は曇り、建設業にも雲がかかっており、やや不振な状況になると見込む。

年商別、業種別のIT天気予報

 アンケートでは、08年度のIT投資予算の増減について「増える」「同じ程度」「減る」の3段階の質問をし、「増える」と「減る」の差異で「投資意欲指数」を算出し、5段階のIT天気予報として指標化している。

IT天気予報を5段階で表示する

 なお、ノークリサーチは、SMB市場を次のように定義している。

 基本的に年商5億円以上500億円未満の民間企業。該当する企業は約20万5000社と多いため、年商によって中堅企業(50億〜500億円)を細分化し、3つのクラス(HML)に分ける。5億円以上50億円以下の中小企業と合わせて計4つのカテゴリに分類した。

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