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» 2008年04月08日 07時00分 公開

大型書店の書誌検索システム:ユーザーの機動性高め「街の賑わい」を演出 (2/2)

[ITmedia]
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販売機会拡大にも期待、運用ノウハウを蓄積

 「例えば、通勤途中電車に乗っている時に、携帯サイトで最寄駅の当社の店舗に探していた本の在庫があったとしたら、ちょっと途中下車して購入してくれる、ということも考えられます。集客の面からも拡大できる可能性があるということですね。また出版社の営業の方などは、いちいちオフィスの端末で確認しなくても、自社の刊行物の在庫状況を即座に確認できるということは、非常に大きいと思います。タイムリーに営業ができるわけですから」と語るのは、企画事業部 ASP事業担当の信原一男リーダー。

 三省堂書店の売り上げ、在庫の情報は、他の書店の営業活動にも活用できる。売れ筋情報の把握によって、ベストセラーだけでなく、隠れたロングセラーになる可能性のある商品をアピールすることができるわけだ。

 しかし、同業他社がキャッチアップする可能性はないのだろうか。信原氏はそれに対して「ウェブサーバ経由でインターネットに接続し、各端末がアクセスするシステムなのですが、ただそのまま真似ようとすると、かなりのコスト負担を覚悟しなくてはならないでしょう。また、仕組みは作られても、運用ノウハウはある程度蓄積していかないと、スムーズに情報提供することは難しいと思います。当社でも、最初から理想通りに情報活用ができていたわけではないのです」と話してくれた。

 データの更新は毎日売上情報のみがアップデートされるが、システムを軽くした上で、膨大な更新情報を着実に反映することは、簡単なことではない、ということなのだろう。

 身近で動きの激しい商品データをさらに活用して新しいサービスが生まれる過程を今後も注目していきたい。

在庫検索活用イメージ

導入効果を聞く――構築した情報基盤をいかにフル活用するか

ITmedia 在庫確認の検索システムはもう定着しています。

児玉 おかげ様で店舗の検索端末はお客様によく利用いただいています。ただ、端末の前で行列ができても、その分全店舗で端末を増やすわけにもいかない。その意味でも携帯サイトでの情報提供は早く実現したかったのです。また、店舗によっては、無線LANをつなぐことができないところもあります。そこで店舗スタッフの入力業務の負担を減らす意味でも、携帯サイトでの展開は大きい。携帯電話をPDA替わりにして入力することができますから。インターネットにアクセスできれば、携帯電話で入力できます。

ITmedia 出版社の書店営業の面でも好評を得ているようですね。

児玉 今日ではなく、明日以降の動きを見越して営業ができる、という評価をいただいています。データを確認して、重点的に営業する書店などをかなり正確につかむことができるわけです。利用価格も低く抑えることができました。基盤はしっかり構築できているので、ここ数年の動きは、いわば応用編をやっているというところでしょうか。今後もニーズを広く拾い上げて、サービス展開につなげていきたいですね。

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